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活動報告

被災地を支援する

2016/05/14

【熊本地震】熱中症を防ぐため、遮光ネットを設置

未だ1万人以上が避難生活を継続

4月14日、震度7を観測する熊本地震の発生から1カ月が経ちました。一連の地震で亡くなった方は49人。避難者の数は、最多で一時18万人以上に及び、現在も1万人以上が避難所やテントなどでの生活を余儀なくされています。また、私たちが運営する益城町総合体育館横のテント村近くでは、今も500台分の駐車場が車で埋め尽くされています。続く余震の影響で、倒壊の危険がある自宅に帰れず、車中泊を続ける人が多くいるのです。

未だ多くの人が自宅に帰ることができないなか、熊本県は仮設住宅など計4200戸を確保する方針で、一部では建設が始まっています。ただ入居開始は6月中旬の予定で、民間物件を借り上げ、無償提供する「みなし仮設住宅」の受け付けも始めましたが、申請に必要な罹災(りさい)証明書の発行が遅れ、利用は進んでいません。みなし仮設はすぐに入居できるのが利点ですが、空き物件の不足も深刻です。

「行き場がなくて不安」。緊急合同支援チーム(Civic Force/A-PAD Japan/Peace Winds Japan)が運営するテント村の住人の方からも不安の声が相次いで寄せられています。

 

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地元農家の皆さんが遮光ネットを設置

チームは現在、総合体育館横の芝生広場(39世帯149名)と再春館ヒルトップ(11世帯40名)の2カ所でテント村を設置・運営しています。

天候や避難者の方それぞれの状況に応じて変わる様々なニーズに対応し、より快適なテント生活を送ってもらうため、チームでは県内外の様々な企業や個人の皆様と協力しています。

13、14日には、今後の熱中症対策としてテント内の温度を下げるため、テントに黒い遮光ネットを設置しました。遮光ネットの手配と設置にあたっては、熊本で農業を続けるASO GAIRINZAN FARMさんや益城町の農家の皆さんの協力により、迅速に対応することができました。

避難所やテントを巡回する医師らによれば、「これから暑さが厳しくなる時期、一日中テントのなかで過ごすと熱中症になる可能性がある」と指摘されています。引き続き暑さ対策を行い、熱中症の被害を出さないよう避難している方々への呼びかけも強化していきます。