【岩手・大船渡 山林火災】「人手が足りない」。 避難所の撤収・集約化をお手伝い
山林火災発生から12日目の3月10日、大船渡市は三陸町綾里の979世帯、2,424人に対し避難指示の解除を発表し、市内すべての地域で避難指示が解除されました。11日午後5時時点で避難所には計65人、親戚・知人宅などに141人が避難しており、福祉避難所を除く6カ所の避難所が、市内2カ所(B&G海洋センター/福祉の里センター)に集約されることが決定しました。市は応急仮設住宅や生活再建支援、災害廃棄物の処理などに関する説明会を開いて、避難者の皆さんの意向を確認する予定です。
Civic Forceスタッフは11日、旧避難所に設置されていた洗濯乾燥機や食料・飲料品などの支援物資を、新たに開設された三陸町綾里の三陸B&G海洋センターに搬送するお手伝いをしました。合わせて、連携する緊急災害対応アライアンスSEMAの協力で届けられたフルーツジュース(オイシックス)を同センターにお届けしました。
また、「撤収作業の人手が足りない」との声を受け、越喜来小学校と旧吉浜中学校の避難所でテントをたたんだりダンボールベッドを片付けたり、避難所を運営する市の職員や連携する空飛ぶ捜索医療団"ARROWS"など他団体の皆さんと協力して、避難所集約化のお手伝いをしました。
なお、大船渡市はこの日、東日本大震災から14回目の3月11日を迎えました。地震が発生した午後2時46分、市内にはサイレンが鳴り響き、私たちも片付けや作業の手を止めて黙とうを捧げました。山林火災で家を失った方、避難指示解除に伴い帰宅された方、それぞれの立場は異なりますが、多くの人が14年前に起こった出来事に想いを馳せました。
なお、11日に岩手県で開催された東日本大震災津波追悼式後、岩手県知事は山林火災の原因を追究するとともに、林業を復興させていく」と表明。全国的に山火事が増える中、これから設置される防災庁をはじめ、自衛隊、消防庁、各省の関係者、地方自治体などが一致団結していけるようにしたいと語りました。
山火事被害の被災地で活動するのは私たちにとって初めての挑戦ですが、東日本大震災の経験をもとに迅速に動く大船渡市の皆さんをバックアップできるよう、引き続き被災地での活動を続けていきます。特に、住宅被害が甚大な地区の調査や新たに開設された避難所のニーズを確認しながら、必要な支援・サービスを届けていく予定です。
■三井住友銀行 青山支店 普通 口座番号7086642
■ゆうちょ銀行 口座番号00140-6-361805 (通信欄に「大船渡 山林火災」と明記ください)
口座名義は上記いずれも公益社団法人Civic Force シャ)シビックフォース
※指定寄付のうち、15%を上限に運営費として活用し、残り金額はすべて事業費にあてさせていただきます。
「Good Links」では現在、被災者の皆さんを支援するため、提供できる物資を公開しています。「物資・サービス一覧」に掲載中で提供者が「Civic Force」の物資について、災害救助法が適用された岩手県大船渡市で活動する団体への無料配送を開始しました(2025年5月31日まで)。
災害支援の分野で継続的に活動を行っているNPO法人、任意団体、社会福祉協議会などの非営利団体がご利用いただけます。必要な物資のリクエストも受け付けています。いただいたリクエストをもとに「Good Links」で寄付を募集いたします。詳しくは、事務局までお問い合わせください。
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