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被災地を支援する 避難所支援 感染症対策

【大船渡 山林火災】支援は新たなステージへ…布団乾燥プロジェクト終了へ

湿った布団を蘇らせる暖かい風は、同時に被災者の気持ちも和らげました。平成以降最悪の被害となった岩手県大船渡市の山火事。 発災直後から支援を続けているCivic Force(シビックフォース)は5月11日、避難所となっている福祉の里センターで、4月から定期的に続けている布団の乾燥支援を行いました。

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山火事は2025年2月26日に発生。延焼範囲は市の面積の1割にあたる約3,370ヘクタール、1人が亡くなり、住宅88棟を含む222棟の建物が被害を受けました(大船渡市発表)。発災から41日目の4月7日に鎮火しましたが、 約3カ月経った今も福祉の里センターと綾姫ホールの2カ所で避難所が開設され、39人が身を寄せています(5月16日17時現在)。
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所で建設が進められていた、建設型の仮設住宅のうち1所が5月17日より供与が開始され、もう1所も24日から供与が開始されます。 これに伴い、順次引っ越しが行われていき、避難者が次の生活に移るとともに避難所も閉鎖される予定です。

Civic Forceは、発災直後の2月28日からスタッフ1人が現地に入り、避難所で被災者のニーズを聞き取り生活用品や果物などの物資を届けたり、ホッとした時間を過ごしてもらおうとコーヒーを提供したりして避難所での生活環境の改善に取り組んで来ました。
布団の乾燥支援も避難所のその一環で、「長引く避難所生活で布団のにおいが気になる」といった声を聞いたところから始まった支援です。 ふかふかの布団を受け取った避難者は、「これで気持ちよく寝られる」と話し、一様に笑顔を見せていました。 5月11日も、断熱材で覆われたトラックの荷室にスタッフが布団を運び、ジェットファンで約1時間高温乾燥したあと、 掃除機でホコリやダニを除去しました。 仮設住宅の引っ越しがせまる中で普段より利用される方も多く、「引っ越し前にきれいにできて良かった」とお話を伺うことができました。 布団乾燥の支援はこれまでに6回、延べ115点の乾燥を実施しました。
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布団の乾燥支援は5月11日で区切りを迎え、 今後は、被災者への引っ越し支援に軸足を移す予定です。 被災者の中には、被災前もともと一つ屋根の下で暮らしていたものの 間取り等の問題から、世帯を分けて仮設住宅への入居をされる方もいたりと、 避難所から次のステージに移っても、災害により暮らしぶりが変わったなかでの生活が続きます。住宅の再建など、生活再建にはまだ長い時間がかかります。
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