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令和2年7月豪雨 緊急医療

緊急支援チームを派遣

新型コロナウイルスの感染拡大が再び懸念される中、南九州地方を中心に記録的な豪雨が降り、7月4日早朝、熊本、鹿児島両県で約18万世帯に避難指示や避難勧告が発令されました。

家屋への浸水や土砂崩れ、集落の孤立など甚大な被害が発生しているとの情報を受け、Civic Force(シビックフォース)は、4日、空飛ぶ捜索医療団ARROWSの一員として、河川の氾濫が発生している熊本県の球磨川周辺の被災地に入りました。

ARROWSのメディカルチームは、球磨川の氾濫で水没した熊本県球磨村にある特別養護老人ホーム千寿園の入所者らの医療支援に協力。老人ホームから球磨総合運動公園内さくらドームに避難していた要搬送者を近隣の病院に搬送したほか、医師・看護師が入所者や避難者へ診察を行い、必要に応じて薬剤を処方しました。この老人ホームでは4日未明、増水した水が施設内に流れ込み、70人近くが孤立した状態にあったため海上保安庁や自衛隊、消防隊らが救助活動を続けていましたが、少しでも早く要救助者を医療機関へ送り届けるため、ARROWSの医師らが一人一人の容体を確認しながら医療搬送の一役を担いました。

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また、これまで数々の災害現場を経験してきた救助犬ハルクらレスキュー犬チームは、大規模な土砂崩れによって3名の行方不明者が出ていた芦北町の田川地区で、地元消防などが進める捜索活動に加わりました。大量の土砂によって家屋などが埋もれた現場では、深夜まで懸命な捜索が続けられました

このほか、ARROWS副リーダーの根木佳織(Civic Force事務局長)率いる避難者支援チームは、大規模な浸水被害が出ていた人吉市2箇所の避難所へ向かい、災害支援用に備蓄していたマスクや消毒液、非接触型の体温計などを届けたほか、この6月に製作したばかりの避難所運営ガイドブックを手渡しました。ガイドブックは新型コロナウイルスの感染拡大防止を意識した内容になっており、外部からの支援受入やメディア対応などについて、実務者に役立つ項目を含んでいます。

4日時点で約500人が避難している人吉スポーツパレスの運営スタッフの一人は、「明日以降も避難者は増える見込みだが、物資は不足している。感染症対策に役立つ物資はとてもありがたい」と少しほっとした表情を見せてくれました。


なお、ARROWSでは、人命救助を第一優先に考え、ニュースや自治体からの要請や被害情報だけでなく、SNSなどから寄せられる個々の情報にも注力しながら、緊急支援活動にあたっています。「記録的な豪雨」による被害の全容はまだ明らかになっておらず、被災した地域の復旧・復興、被災した方々の生活はしばらく混乱することが予想されます。

被災地での活動2日目の今日もチームが一丸となって支援活動を続けています。
皆様のあたたかいご支援・ご協力をお願いいたします。

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