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令和3年7月豪雨(熱海) 物資支援

発災5日目、避難生活の"困りごと" 解決に向けて

「7月3日に静岡県熱海市で起きた土石流の発生から、7日で5日目となります。Civic Force(シビックフォース)は、5日から熱海市にスタッフを派遣し、ニーズ調査を続けています。

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被害のあった伊豆山地区では、懸命な捜索活動が続けられていますが、今も25人の方の安否がわかっていません。

被害を受けた住宅はおよそ130棟。熱海市内2カ所の観光ホテルでは、合わせて562人の方が避難生活を送っています。全国有数の観光地という特性を生かしたホテルの活用により、コロナ禍の感染対策や避難所の効率運営が可能となり、避難者の負担軽減につながっています。一方、避難生活の長期化が予想される中、夏の行楽期を控え、いつまで観光ホテルを活用できるかは現時点で不透明で、避難者の多くは先行きに不安を抱えています。在宅避難を続ける人も多く、避難者数が今後、増える可能性があります。

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Civic Forceは7日、熱海市の支援物資受入センターに、アルコールジェル520本とマスク3000枚を届けました。コロナ禍の不安を少しでも減らすため、感染対策に活用いただきます(※熱海市では7月7日現在、不特定多数の物資の受け入れを一時中止しています。熱海市「避難物資についてのお知らせ」)。

また、昨日の調査の結果見えてきた、避難者の皆さんの「洗濯をしたい」というニーズに応えるため、被災した全ての方がいつでも気軽に衣類を洗濯ができるよう関係者の皆さんと協議しながら準備を進めています。このほか、車などの移動手段を失ってしまった人たちは、今後、被災した自宅に戻って片付けをしたり職場や学校、病院へ行ったり、移動の"足"が必要です。現在、移動支援や学用品などのニーズ調査も行っています。

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また、土石流の発生場所近くには、周辺の道路が寸断されたり、断水やガスが止まるなど住民生活に影響を及ぼしている地区があります。本日、車両では入れない土砂崩れの現場近くにも入りましたが、道が封鎖されている場所もあり調査は難航。孤立している地区には支援が届き始めていることを確認し、本日は撤退しましたが、引き続き在宅避難者の皆さんのニーズ調査を続けていく計画です。

この他、5日に熱海市災害ボランティアセンターが開設され、ボランティア活動を希望する人の事前登録(対象:静岡県東部地区)が開始されています。被災地域では現在も行方不明者の捜索活動が続いているため、活動開始時期については未定ですが、比較的被害が少ない地域から順に活動を開始していくことが想定され現在確認作業が行われています。Civic Forceは、これまでのボランティア派遣事業などの経験と教訓を生かした支援活動も検討しています。

被害を逃れ、生き残った皆さんが少しでも快適な避難生活を送れるよう支援ニーズを探るとともに、今後長引く避難生活に向けて、災害関連死を防ぐための取り組みにも力を入れていきます。

私たちの活動は皆様一人一人のご支援によって支えられています。たくさんの方のご支援に感謝申し上げます。引き続き被災地にご関心をお寄せください。

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