3.11 追悼の祈り
3月11日 14時46分。
10年前、地震が発生した時刻に、東北沿岸の各地で追悼行事が実施されました。
Civic Force(シビックフォース)が「記憶の伝承事業」などで連携する以下の3団体もオンラインで参加できる追悼行事を企画・実施しました。
宮城県石巻市では「がんばろう!石巻」と書かれた看板の前で追悼行事が開かれ、多くの人が犠牲者を追悼しました。
石巻市南浜地区にある看板は、津波で自宅を流された男性が、壊滅的な被害を受けた地区の人たちを励ましたいと、震災直後に掲げたものです。
その後、看板は徐々に人が集う場所となり、住民などで作る実行委員会が、毎年、追悼行事を開いています。地震が発生した時刻には、住民やボランティアの人たち約1000人が集まり、追悼の鐘の音が響くなか、全員で黙とうしました。
そして、青や白の風船を一斉に空に飛ばして犠牲者を追悼しました。会場では、11日夜まで灯ろうをともし、犠牲者を追悼しました。
名取市閖上地区でも、メッセージを書いた風船を一斉に飛ばして犠牲者を追悼しました。
名取市立閖上中学校では14人の生徒が津波の犠牲となり、認定NPO法人地球のステージが心のケア事業の一環として、2011年度から閖上中学校遺族会の活動を支援しています。追悼のつどいは、毎年実施され、遺族会だけでなく全国から多くの人が訪れる追悼行事で、今年は新型コロナウイルスの影響が懸念される中、「昨年と同様の会を持ちたい」という遺族会の願い継いで実施されました。
釜石のひとや暮らしにスポットを当てた体験プログラムや放課後子ども教室の運営、地域と若者をつなぐ防災プログラムの提供など様々な地域コミュニティ活動を続ける三陸ひとつなぎ自然学校は、今年も地域の団体とともに「復興の灯りin根浜海岸」を開催。子どもたちによるバイオリン演奏やこれまで活動に携わってきた若者たちのメッセージトークなどを配信し、18:50〜19:10には鎮魂花火「白菊」が大槌湾に打ち上げられました。
各地の追悼行事は、政府や市などのほか、毎年、市民団体や有志のグループによって運営されてきました。犠牲者を悼む時間はとても大切ですが、2020年は新型コロナウイルス感染症の影響が懸念され、全国の参加者に向けてオンラインで実施したり感染対策を徹底したりして、なんとか継続しています。
発生直後から東北を支援してきたCivic Forceは、2019年から「コミュニティ再生」「福島・保養」「記憶の伝承」の3テーマを軸に、被災地の新しい課題や公的支援が届きにくい問題の解決に挑戦しています。追悼行事の開催に当たっては、各地域のNPOが持ち出しで実施しているケースもあり、コロナ禍での開催にかかる追加の経費やオンライン開催のための運営費などをサポートしています。
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