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東日本大震災 NPOパートナー協働事業 3 11を忘れない

震災の経験を伝え、備える社会を目指す「記憶の伝承」事業

あの日の記憶と教訓を未来へ 

広範囲に甚大な被害をもたらした東日本大震災。 時間の経過とともに復興の動きが着実に進む一方、人口減少や過疎・孤立、防災意識の風化など新たな課題が浮き彫りになっています。 Civic Force(シビックフォース)は今、「コミュニティ再生」「福島・保養」「記憶の伝承」の3テーマを軸に、 被災した地域の復興に向けた活動をサポートする「NPOパートナー協働事業」を実施しています。2022年1~3月、東北3県で新たにスタートした「NPOパートナー協働事業」のうち「記憶の伝承」の取り組みについてご紹介します。「記憶の伝承」事業とは、震災の経験を後世に伝え、 災害に備える社会の実現を目指す活動です。

福島を知ることは 日本を知ること       

------富岡町3・11を語る会

福島原発事故により町民全員1万6,000人以上が突如、避難を余儀なくされた富岡町。11年が経った今も町の人口は1,800人にとどまっています。避難指示が解除された町を基点に「語り人(かたりべ)」の活動を続けるのが、富岡町3・11を語る会です。「人の世に起きたことは人の言葉で語り伝えなければ」と、国内外の訪問者に富岡町で起きたことを伝えてきました。2022年1月に開始したCivic Forceとの協働事業では、子どもや若者向けの「語り人」教室や交流の場づくり、伝承活動の先進地調査などを通じて、原発事故の経験を後世につないでいく取り組みを応援しています。

伝承の効果を実証する挑戦       

------3.11みらいサポート

東日本大震災後、NPO・NGO連絡会の事 務局機能からスタートした石巻市の3.11みらいサポート。被災地の状況の変化に伴い、 徐々に「支援の連携」から「伝承の連携」へと活動をシフトしてきました。2017年から は、東北3県を中心とする震災伝承の連携組織「3.11メモリアルネットワーク」の事務局として、各地の伝承活動をサポートしています。今年2月から開始したCivic Forceとの協働事業では、震災伝承活動が防災の行動を促す効果を検証し、その可視化に挑戦しています。伝承の取り組みの社会的価値を示し、活動の底上げに寄与することで、災害から命が守られる社会の実現を目指します。

震災を知らない世代へ       

------閖上の記憶

宮城県名取市の閖上地区では、かつて約 5,000人が住んでいましたが、津波で甚大な被害を受けて更地となり、閖上中学校では14人の生徒が犠牲になりました。震災から約1年後、旧閖上中学校の入り口に、慰霊碑を守る社務所として建てられた施設「閖上の記憶」は、震災の記憶を後世に伝える場 所として人々の拠り所となっています。 Civic Forceの協働事業ではこれまで3月11日の追悼行事の運営をサポートしてきま したが、今年3月からは「震災を知らない世代に向けた語り部講話・案内ガイドの強化事業」や組織の運営基盤を構築するための支援を開始しています。

震災前の風景を集めて町の財産に     

------伊達の黒船太鼓保存会

宮城県石巻市雄勝町を拠点に郷土芸能 「伊達の黒船太鼓」の演奏を続ける保存会。 現在、公演の傍ら、大津波で人口が約4分の1に減少した雄勝地区の震災前の祭や暮らしの風景の写真などを集めて保存する活動を行っています。Civic Forceとの協働事業では、収集した写真の印刷やデジタル化などを支援することで、雄勝の文化・伝統 芸能・暮らしを財産として残し、継承していくことを目指しています。雄勝硯伝統産業会館で実施中の企画展「おがつのまつり」で写真 や映像を公開中。

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