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2012/12/12

【フィリピン台風支援 レポート2】都心から車で7時間、ダバオオリエンタル地域へ

12月4日にフィリピン南部ミンダナオ島を直撃した台風24号の発生から1週間が経ちました。フィリピン政府は、11日までの死者は714人に増え、行方不明者は890人にのぼっていると発表しました。

Civic Forceは、台風発生直後から現地NGO団体「CDRC(Citizens’Disaster Response Center)」と連絡を取り合い、9日にスタッフを派遣。現在2人のスタッフが、CDRCや地元のNPOやボランティアと協力して、緊急支援物資の配布に向けた準備を進め、現在、片道7時間をかけて、被害が大きく、また都心からのアクセスが悪いダバオオリエンタル地域に向かっています。到着後は、家族ごとに配れるよう“パッキング”した物資を配る予定です。(これらの活動資金は、ジャパン・プラットフォームの助成金も含まれています)

以下は、ミンダナオ島ダバオシティで買い付けを終え、現在ダバオオリエンタル地域に向かっている有澤孝治からの12月12日の現場レポートです。

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12日は緊急支援物資の買い付け作業で、ダバオ市内をかけまわっていました。支援物資の配布先は、まず都心部から車で約7時間ほどかかる遠い場所に位置し交通アクセスも悪いDavao Oriental(ダバオオリエンタル)地域。今回の配布事業では、食糧のほか、家が流され着の身着のままになった人たちが避難していることを想定し、仮の家をつくるためのビニールシート、鍋、水を汲める小さなポリタンク、洗濯をする際に必要なバケツを配布することに決めました。

resizeDSC_0291.jpgバケツを探すため、何カ所か店を回っていたところ、偶然ダバオオリエンタル地域出身のジュシンさん(17歳)に会いました。ジュシンさんは、10日前、家族の暮らしを助けるために同地域からダバオ市内に引っ越しこの店で働き始めたばかりで、台風が上陸したときはダバオ市内にいて無事でした。でも、「被災したダバオオリエンタルには両親がいて、命は助かったものの家は壊れてしまった」と言います。電話で最後に両親と連絡をとった際には、一日一食しかありつけず食糧に困っていると話していたそうです。ジュシンさんは、今、避難所からこのお店に通っていますが、まだ仕送りできるほどの稼ぎがあるわけでもなく、また両親のところに帰るわけにもいかず両親の安否を心配しています。

ダバオオリエンタルは広範囲にわたるため、実際にジュサンさんのご両親にお会いすることは難しいかもしれませんが、一刻も早く食糧を届けられるよう最大限の努力を続けます。

 

(報告:有澤孝治)

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