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2015/07/14

【夢を応援プロジェクト】「立ち入りが禁止されている地元のために」―奨学生からのメッセージ④

lawson.gif東日本大震災で被災した岩手・宮城・福島3県の学生を、奨学生とサポートプログラムで支援する「夢を応援プロジェクト」。奨学生の皆さんが2014年度を振り返り、「学んだこと」、「力を入れたこと」、「今伝えたいこと」などをテーマに課題作文を書いてもらいました。ここに、その一部を紹介します。

今回のテーマは、「来年度チャレンジしたいこと」。部活動での目標や将来の夢など奨学生の思いを感じ取ることができます。(※学年の記載は2015年3月時点)

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2年連続で全日本柔道大会出場!―大学4年/男性/宮城県出身

私は大学で柔道部のキャプテンをしています。昨年の東京都予選で敗者復活戦を勝ち上がり、全日本柔道大会に出場しました。今年度の目標は、2年連続で全日本柔道大会出場、東京都の一部リーグ昇格を目指したいと考えています。ここまで育ててくれた母親に恩返しするため、全国大会で戦っている姿を見てもらいたいです。一つでも多く勝つことができるように、一日一日を大切にして行きたいと思います。

「立ち入りが禁止されている地元のために」―高等専門学校4年/男性/福島県出身・在住

私は千葉大学の都市環境システム工学科に進学したいと考えています。そこでは都市デザイン演習などの活動があり、デザイン創造研究サークルで得る経験は必ず必要になります。私の将来の夢はいまだ立ち入りが制限、禁止されている地元の復興に携わる職業に就くことです。夢実現のためには高専で勉学に励み、サークル活動、今年から始めるインターンシップなどで見聞を広めたいと思います。

恩師との約束、「母校の教壇に立つ」―大学4年/男性/宮城県出身・在住

私の来年度の目標は、教員採用試験に合格することです。震災後は大学進学もあきらめかけていましたが、奨学金など多くの方の支えがあり、今の私があります。そういった方々への恩返しとして、自分の”夢”をかなえるために精一杯チャレンジしたいです。夢を追い続けることを忘れずに、恩師の先生との約束である母校の教壇に立てるまでがんばっていきたいと思います。

目標を現実にするために―専修学校1年/男性/福島県出身・在住

4月からは看護専門学校に通います。看護と言う道に進み、少しでも福島のために役立つことが出来るよう努力し頑張ります。目標として、1つ目は思いやりのある看護師、2つ目は同じ看護職を目指す仲間や先生方、患者さんとの出会いを大切にすることです。夢を応援基金の支援をもとに、夢の実現に向けて目標を現実に変えていけるよう努力を積み重ねて行きたいと思います。

震災で看護師を目指す決意新たに―専修学校3年/女性/岩手県出身在住

私は看護師国家試験に挑戦します。震災で人の命の尊さを知り、人の命に関わる仕事に就くことに不安を感じ、夢を諦めようとしたこともありました。しかし、避難所を訪問するDMATの方々が活躍する姿に感銘を受け、もう一度看護師を目指す決意が出来ました。国家試験まで残り1年を切りました。実習での学びを生かし、来年の春に笑顔で看護師として働けるよう頑張りたいです。