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被災地を支援する

2016/07/15

【熊本地震】発災から3カ月、未だ4692人が避難所生活

2016年4月14日の熊本地震発生から3カ月が経ちました。

熊本県によれば、12日現在、16市町村で設置予定の応急仮設住宅3631戸のうち、完成したのは約4割にとどまり、未だ4692人が避難所での生活を続けています。また、避難所以外にも県外への避難や車中泊を続ける人も相当数いると見られ、避難者数を正確に把握するのが困難な状況です。

住宅被害は全壊8299棟、半壊2万5932棟、一部損壊12万584棟。特にCivic Forceが「ユニットハウス村」を運営中の益城町では、全半壊家屋を公費で解体する工事が始まっています。

こうしたなか、6月下旬以降、例年以上の豪雨に見舞われ、各地で避難指示・勧告が相次いで発令されました。地震で緩んだ地盤によって土砂崩れや洪水の被害が起きた場所もありました。

多くの被災者が生活再建のめどが立たず不安を抱える中、私たち緊急支援合同チーム(Civic Force/A-PADジャパン/Peace Winds Japan)は、引き続き益城町で「ユニットハウス村」の運営を行っています。

チームは5月末、発災直後から設置・運営していたテント村の閉鎖を決定。夏場の熱中症や梅雨の大雨のリスクを避け、安心して避難できるスペースを提供するため、6月4日までに80戸のプレハブと5台のトレーラーハウスを設置しました。

 

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ユニットハウスは6畳程の広さで、夏でも快適に過ごせるようエアコンと冷蔵庫を完備しています。付帯設備としてコミュニティスペース、シャワールーム4基、洗濯機6台、仮設トイレ15基、ペット一時預かり所、ドッグランを設置し、子ども用の学習室、調理ができる炊事場、薬剤師が常駐する健康相談室も整備しました。現在までに、延べ51世帯、131人、ペット62匹が避難しました。

このユニットハウス村では、入居者同士が交流を深められるよう、週末などにイベントを開催しています。イベント実施にあたっては、九州や全国のボランティアの皆さんと協力し、短冊に願い事を書いて笹に飾る七夕イベント、夏気分を味わえるサマーリース作り、食べ物やゲームの屋台が並ぶ夏祭りなどを開催し、多くの親子連れや子どもたちでにぎわいました。また、ボランティアによる炊き出しを週1回程度行い、これまでに、焼きそば、韓国料理、豚汁などを提供しました。