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被災地を支援する

2016/08/25

【夢を応援プロジェクト】東北の漁師に学ぶ森・里・海のつながりー夏休み特別企画(前編)

東日本大震災で被災した学生たちを奨学金と教育プログラムを通じて支援する「夢を応援プロジェクト」の一環で、8月21日から25日まで、4泊5日の学生向け夏休み特別プログラムを実施しました。今年で4回目を迎えるプログラムでは、宮城県出身の大学生2人が参加してくれました。

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プログラムの舞台となったのは、リアス式海岸特有の良質な海産物に恵まれた宮城県気仙沼市と、山や田畑の緑豊かな景色が広がる岩手県一関市です。

奨学生たちは、海と山の両方を拠点に、環境教育・森づくり・自然環境保全の分野で活動するNPO法人「森は海の恋人」副理事長の畠山信(まこと)さんのコーディネートのもと、海・里・森のつながりについて知る濃密な時間を過ごしました。また、プログラムでは、京都大学の学生・大学院生約10人も参加し、自然にどっぷりつかりながら、交流を深めました。

台風の影響で雨が続き、前半は予定通り海に入ることができませんでしたが、1日目は森は海の恋人の活動や東日本大震災時の被害の様子、被災した地域の復興状況などについて教わり、災害時に生き残るための技術として火おこしも体験しました。

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翌日には、雨の合間を縫って、ボートで海の上へ。湾に浮かぶイカダに吊るされたロープを引き揚げ、ホタテの殻に付着した牡蠣や周辺の生き物を採取して持ち帰りました。それらを顕微鏡で観察しながら、畠山さんは「海水をいっぱい吸って成長する牡蠣は、海中のプランクトンを栄養分にしている」と、海で生きる生物や地球上の生態系について、そして人間も食物連鎖の中にいることを解説しました。

また、プログラムでは、森は海の恋人理事長で漁師の畠山重篤さんと一緒に、山へ向かいました。「豊かな海の背後には、必ず豊かな森と川がある」と話す重篤さんは、昭和40〜50年代に気仙沼湾の環境が悪化し、赤潮が発生したのを機に気仙沼湾に注ぐ大川の源流に広葉樹を植える活動を始めました。この「森は海の恋人運動」発祥の地に足を運ぶため、学生たちは重篤さんとともに、大川の下流から上流へ、そして室根山の頂上まで車で移動し、森と海、それを結ぶ川、河口の汽水域に生きる牡蠣とのつながりや地域の人々とともに植樹活動を今も続けているワケなどを学びました。

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そして、平成元年に始まり、毎年全国から多くの人が訪れる植樹祭の舞台である室根山に登り、全員で苗木を植樹しました。

「山と海の関係性を知り、知識を深めたいと思って参加した」という東北福祉大学2年生の木村朋広くん(宮城県・女川町出身)は、「豊かな海はきれいな森によって育つと知り、考えさせられた。一つのことだけでなくいろんな角度から物事を見る大切を学んだ」と話してくれました。

 

後編に続く

 

 

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Civic Forceでは引き続き、「夢を応援プロジェクト」を通じ奨学生をサポートしていきます。

奨学生たちが就学を終えるまで、一緒に支えてください。

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銀行名  三井住友銀行 青山支店 普通

口座番号          7086642

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