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被災地を支援する

2018/07/08

【西日本豪雨支援】「搬送が遅れたら命が危なかった」

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西日本を中心とした豪雨の被害は8日も拡大し、13府県で80人以上の方が亡くなり(22:00時点)、今も多くの方の行方がわかっていません。

緊急合同支援チーム(Civic Force/A-PADジャパン/Peace Winds Japan)は、本日8日、岡山県倉敷市真備町の「まび記念病院」が浸水し、患者や職員らが取り残されているとの情報を受けて、医師・看護師と救助犬、パイロットを含むレスキューチームを派遣しました。

水陸両用車で病院へ向かった支援チームの医師、稲葉基高は「取り残されていた約50人の患者のうち、ねたきりの方が約半数。意識を失っている方もいました」と言います。周囲が水没し陸路が断たれるなか、自力で歩けない方の搬送は簡単ではありませんが、電気も止まり病院内は暗く、何より治療し続けられる環境ではありませんでした。院長からの「患者全員を避難させてほしい」との依頼を受けて、ヘリ2機及びゴムボートと船で、その場にいた全員を救急搬送しました。

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なかでも緊急を要する重症患者は、看護師付き添いのもと、病院の屋上からヘリで岡山大学病院へ搬送しました。

これらの活動は、HuMA(災害人道医療支援会)やDMAT(災害派遣医療チーム)などの医療関係者や自衛隊と協力して行いましたが、今回はチームに災害救助の経験豊富な稲葉医師が含まれていたことで、医療機関への搬送や引き継ぎを比較的スムーズに実現することができました。

稲葉医師は、「患者のなかには搬送が遅れたら命が危険な患者さんもいたため、自前のゴムボートや自衛隊の船、そしてヘリで素早く患者を運ぶことに尽力しました。これまでの経験を生かして関係機関とも連携できてなんとか全員を救出でき、安堵しています」と話しています。患者の皆さんからも「ありがとうございます。本当にほっとしました」と喜びの声が届いています。

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また、真備町では各避難所へのニーズ調査を続けており、近日中に下着や靴下、オムツ、歯ブラシ等の物資を届ける計画です。その他、必要な物資を一刻も早く届けられるよう、さまざまな企業と協力しながら物資の調達に努めています。明日は、避難所での巡回診療も予定しています。

このほか、Civic Forceは広島や関西地域の被災地で調査を開始しているパートナー団体とも連絡をとり、今後長期化が予想される復旧・復興支援に備えています。

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私たちの活動は、皆様のご支援に支えられています。広範囲にわたる浸水被害に支援活動は長期化が予想されます。引き続きのご支援をよろしくお願いいたします。

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