2011/03/21
これまで世界各地の被災地での救援活動に従事していたコーディネイターが、19日に現地支援チームの応援として現地入りしています。
コーディネイター(河村)からのレポートをお伝えします。
19日、到着してすぐに災害対策本部を訪問した後、真っすぐの国道を海側に向かってゆっくりと走りました。
坂道になっている道のもっとも高い場所までは、停電とちょっとした配給の列があることを除くと、普通の町と何ら変わりのない光景。
しかし、坂道のてっぺんまで登り切り、車のヘッドライトが下を向いて下り始めたころ、にわかに信じがたい光景が目の前には広がっていました。
転がっているのはもはや原型すらとどめていない軽自動車。
そこに家があったことを信じさせるのは屋根があちらこちらに文字通り「落ちている」から。壁や柱は木の屑やがれきと化していました。
生々しいのは潮の香りに含まれる石油のような臭いが感じられます。
道端で写真を片手に杖で歩く老人の後姿をみると、よそから来た自分などはその場にいる資格さえないかのように思われます。
どこの支援地でもそうだが被害の甚大さはテレビを通してではわかりません。その場に立って初めて実感します。
今回も実情を初めて目の当たりにしたとき、これまでの被災地とは違うあまりの被害状況に戦慄を感じました。
皆様から頂いたご支援を生かして、現在、毛布・食品・灯油ストーブなど必要な物資を全力で被災者にお届けしています。
さらに、皆様からのご支援を着実に被災された皆様にお届けするよう、急速に物資配送体制、人員体制を強化しています。
CIVIC FORCE 現地コーディネイター
河村