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被災地を支援する

2014/03/02

【東日本大震災支援】いざ南仏プロヴァンスへ(前編)

移り変わる被災地のニーズに対応するため、専門性を持つNPOや被災地で立ち上がった団体などとともに復興をサポートするCivic Forceの「NPOパートナー協働事業」。津波で流されてしまったまちの再建や復興を見据えたまちづくりの主体的な動きを支援しています。今回は、昨年10月に宮城県気仙沼市で実施された「東北マルシェ・起業家コンテスト」のその後の取り組みを紹介します。

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東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城県気仙沼市で、震災後の2011年から毎年実施されている「東北マルシェ」。「震災前より魅力的なまちづくり」を目指し、被災した三陸沿岸の商店主や起業を志す人々に出店の機会を提供してきました。特に、昨年10月に開催された3回目のマルシェでは、フランスのコスメティックブランド「ロクシタン」の協力を得て、「社会起業家コンテスト」を開催。マルシェに参加した24団体のうち、社会性や新規性などに優れた2団体が選ばれ、「起業支援金」のほかフランスでの研修の機会が付与されました。

photo 1.JPGあれから5カ月後の今月1日、優勝・準優勝した2団体と、東北マルシェを主催した気仙沼のNPOネットワークオレンジのメンバーら5人が、約1週間の研修を受けるため、フランスへ旅立ちました。初日は、早朝から南仏プロヴァンスにある人口18,000人の小さな街「リル・シュル・ラ・ソルグ」のマルシェを見学し、生鮮食品やスパイス、食器、布、雑貨など、色とりどりのたくさんの店をまわりながら、本場マルシェの雰囲気や各店舗の工夫などを学びました。

明日からはいよいよ、本場マルシェで出店するほか、後半はパリでロクシタンなどフランスの企業主催の東北復興応援イベント「After the Tsunami, Let’s Build the Japan of Tomorrowに出席します。

被災を免れた着物布を使って和小物を製造・販売して優勝した「ほどーる」の木田さん(写真左)と清水さん(写真左から2人目)は、「優勝が決まってから約5ヵ月間、必死になってフランス向けの新しい作品をつくりました。言葉が伝わるのか、お客さんの希望に沿った販売ができるのか不安もありますが、フランスの人が私たちの作品をどんなふうに見てくれるのか知りたいです」と話しています。

また、準優勝した「株式会社カネダイ」の熊谷公男さんは、「震災後、気仙沼の復興屋台村にカニ専門店を出店したり、県内外のイベントで出店するなど新しい方法で再起を図ってきましたが、フランスでもさらに新しい出会いがあることを期待しています。こんぶや煮干しの出汁があるように“カニの出汁”を開発中で、フランスの人にも意見を聞いてみたいです」と言います。

昨年10月の東北マルシェについてはこちらをご覧ください→http://www.civic-force.org/activity/activity-1274.php

 

photo 4.JPG 南仏プロヴァンスの小さな街「リル・シュル・ラ・ソルグ」