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被災地を支援する

2016/02/16

【東日本大震災から5年】インタビュー「あの人に聞く」Vol.3

点在する建設中の建物、道路を頻繁に行き交う大型トラック、海岸沿いにそびえ立つ防潮堤−−−−−5年前、東日本大震災で被災した地域の風景は今、めまぐるしい速さで変化しています。

2011年3月11日に発生した大震災からもうすぐ5年が経ちます。インタビューシリーズ「あの人に聞く」では、Civic Forceの支援活動で携わった方々に、改めて東北の復興や現在の活動状況、今だからこそ感じる思いなどを聞きました。第3弾は宮城県気仙沼市で子育て支援などの取り組みを続ける、NPO法人ピースジャムの佐藤さんです。

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◆ インタビュー Vol.3

NPO法人Peace Jam  

理事長 佐藤賢さん

 

地域住民や親子が自然に集まれる場を

震災後、赤ちゃんにミルクやオムツを届ける活動を始めたのをきっかけに、乳幼児を抱える母親たちから、「働く場所がない」「子どもを預ける施設が被災して外出しにくくなった」などの悩みを聞きました。そこで、もう一度子育てしながら働ける場をつくろうと、ジャムや雑貨の製造と販売を開始。2014年に完成したキッズルームと授乳室付の工房では、現在約10人の母親が働いています。また、2015年9月には、工房前の広場に公園が完成し、カフェもプレオープンしました。

被災した人の多くは、震災以降、避難所から仮設住宅、公営住宅へと、短期間でたびたび転居を余儀なくされ、地域コミュニティの分断も課題となっています。孤独になりがちな母親にとって、子育てが楽しくなるような場を提供し、子どもたちを笑顔にすることが地域の元気につながるはずです。

今後は、海外展開を視野に製品の販路拡大を目指すとともに、地域の高齢者の方々や子どもたちと一緒に畑で野菜づくりを始めたいと思っています。

 

◇子育て支援×Civic Force

ピースジャム2-カフェ.JPG

「母親に就業の機会を提供し、まちの子どもたちを支えることが復興につながる」。そんなPeace Jamの理念に共感し、Civic Forceは2012年にNPOパートナー協働事業の一環で、Peace Jamの事業立ち上げを支援し、製造コストや人件費などの費用を負担。2014年からは経営アドバイザーを派遣して、持続的な運営体制づくりをサポートしました。