2016/01/22
点在する建設中の建物、道路を頻繁に行き交う大型トラック、海岸沿いにそびえ立つ防潮堤−−−−−5年前、東日本大震災で被災した地域の風景は今、めまぐるしい速さで変化しています。2015年度は復興庁が位置付けた「集中復興期間」の最終年度。被災した地域では、土地の造成や災害公営住宅の建設などが進められるなか、新しい土地での生活をスタートさせた人もいます。
2011年3月11日からもうすぐ5年が経つ今、Civic Forceの東日本大震災支援活動で携わった6人に改めて話を聞きました。東北の復興や今だからこそ感じていることなど、それぞれの思いを紹介します。
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◆ インタビュー Vol.1
「皆が戻って来たくなるような魅力的な島に」
大島観光協会会長/大島汽船(株)
代表取締役社長 白幡昇一さん
宮城県の気仙沼市本土からフェリーで約20分、東北地方最大の有人離島「
震災から5年近くが経ち、復興や災害に対する意識は風化し、
2018年には気仙沼本土と島を結ぶ
◇ Civic Force×大島 ◇
人口約3000人が暮らす大島では、大島汽船が運航するカーフェリーが人々の生命線でした。しかし、津波で船体が陸に打ち上げられ、一時島民は孤立した状態となりました。そこで、Civic Forceが広島県江田島市のカーフェリーの無償貸与を仲介し、2011年4月から11カ月間、生活支援物資や工事車両の運搬、島民の通勤・通学の足として利用されました。
また、2013年5月には、Civic ForceのNPOパートナー協働事業で「気仙沼大島ランフェスタ」を実施。白幡さんが会長を務める大島観光協会などと協力して約2000人のランナーを集め、翌年には震災で中断していた「大島つばきマラソン」の復活につながりました。