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2011/04/30

4月29日(金)「南三陸町に残りたい」-少しずつ進む町内の仮設住宅や集団避難

今日は、南三陸町の伊里前小学校の校庭で、仮設住宅の建設のための整地作業を行っている様子を目にしました。
20110429仮設住宅建設.JPGのサムネール画像
この伊里前小学校は、津波により校舎の1階が浸水しました。
宮城県は、住民の安全を確保するため、津波で浸水した地域には仮設住宅を建てない方針です。しかし、南三陸町には、仮設住宅を建てられるような高台が少なく、仮設住宅の用地が不足しているため、県は、原則は維持しながらも、住民の安全が確保できる場合には、浸水地域内であっても例外的に用地の選定を行っています。
この伊里前小学校の校庭については、仮に同じ規模の津波がきたとしても、校舎の上の階などに避難すれば津波に対する安全対策が確保できるということで、例外的に県が25戸の仮設住宅の建設を決めました。

また今日は、南三陸町の志津川自然の家に建設された81戸の仮設住宅などについて、第1回目の抽選の結果入居が決まった方々に鍵の引き渡しを開始したことが町から発表されました。また同時に、町内の志津川小学校や志津川中学校に建設中の仮設住宅などについて、第2回目の抽選会が行われ、申込世帯数は、志津川小学校および志津川中学校の提供戸数合わせて162戸に対して、997世帯であったことが発表されています。

南三陸町では、集団避難希望者の募集も随時行っています。
集団避難の期間は、仮設住宅完成予定の9月までとなっていますが、その集団避難先には町外の宿泊施設だけではなく、志津川地区の「ホテル観洋」(募集600人)などの大きな被害を免れた町内の施設も含まれ、南三陸町に残りたいと願う人々が受け入れを希望しています。

また、被災された方々の中には、自分で近辺の住宅を借り受け、一時的に住まわれている方々もいらっしゃいます。そのため、南三陸町内や気仙沼市内の物件は、現在ほとんど空きがない状態にあります。

このように少しずつですが、集団避難や仮設住宅などへの移住が進み始めています。しかしながら、依然として町内避難所(40か所)には6,118人の方々が集団生活を余儀なくされています。Civic Forceでは引き続き、被災された方々の生活を改善する効果的な支援を考え行っていきます。

 

さて、4/29の定期便トラックは、気仙沼港から出港する「ドリームのうみ」に乗船し、災害本部からの要請にもとづき、余震や次の災害に備えて、ラジオ付きソーラートーチ、使い捨て食器や台所用品、備蓄のための米、缶詰類、調味料、レトルト食品などの保存食品をお届けしました。
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