災害支援のプロフェッショナル Civic Force(シビックフォース)

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活動報告

被災地を支援する

その他

2011/05/03

5月2日(月)にぎわうまち、片付かぬがれき

 

 

被災地は大荒れの天気でした。特に風が強く、Civic Forceが仲介・費用負担して運航している大型カーフェリー「ドリームのうみ」も、一部便で欠航になりました。その影響でCivic Forceが支援要請に応じて毎日1便送っている4トントラックの定期便も、始めて欠便しました。備蓄を意識した物資を中心に配送しているため、1日トラックが動かなくても影響は限定的ですが、海路が絶たれると孤立する島の特性を改めて思い知らされます。

Civic Forceの定期便は、気仙沼市内の物資集積所「青物市場」もいっぱいのため、一時積み下ろしもできず、トラックごと翌日の朝まで足止めになりました。

5/2のCivic Forceスタッフは、そのほか南三地区町内の老人保健施設内に新たに設営したシャワーユニットの利用をサポートするなどの活動をしました。

http://civic-force.org/news/news-395.php

 

ゴールデンウィークに入り、被災地は少しにぎやかになっています。

Civic Forceが活動する南三陸町や気仙沼市でも、人の往来が多くなった印象を持っています。大島でも個人や団体でボランティア活動にくる方がおられ、荷降ろしなどの作業をいつもと違う方が担っておられます。一部では、ゴールデンウィークだけの臨時のお店を営業する動きもあります。

 

一方町のがれきの撤去は、さほど進んでいません。

例えば気仙沼市は次のような対応をしています。

交通、水道、電力等の復旧を早急に進めるため、道路上のがれき処理を最優先で進めています。その後、私有地内のがれき撤去に取り組むことになっています。

損壊家屋については、地区ごとに事前の連絡をもって実施されます。家屋が倒壊してがれき状態になっている場合は、所有者の特定が難しく、個別の連絡なしに撤去されます。被災家屋が一部原形をとどめている場合は、所有者の意向を確認して対応し、所有者の居住が特定できず、危険性を市が認識した場合は、所有者の許諾なしに解体・撤去されることがあります。

市が実施する場合は、国の負担として所有者に費用負担はかかりません。市が実施する前に、個人が業者に委託して処理した場合は、市の競争入札参加登録業者に委託する場合に、市が定める範囲内で市が支払いをすることになっています。

個人が自ら実施する場合は、市内に設置された4ヵ所の「がれき仮置場」(波路上ふれあい漁港、御崎観光港駐車場、旧ハマダ本吉店跡地、県漁協唐桑支所水産倉庫隣接地)に自らの責任でがれきを分類して搬入することになっています。

しかし市が私有地におけるがれき撤去に取りかかるまで時間がかかること、私有地におけるがれき撤去の完了目標を1年後、と定めていることが公表されており、私有地におけるがれき撤去はまだ時間がかかるものと見込まれています。それまでは避難先での仮の居住空間で生活再建を進めることになります。(写真:気仙沼市大島/陸にうち上げられた大島汽船のカーフェリーとがれき)

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