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被災地を支援する

2016/06/08

【東日本大震災】「夢を応援フォトコンテスト」受賞者発表!

東日本大震災で被災した東北3県の高校生・大学生をサポートする「夢を応援プロジェクト」。2016年3月、約1000人の奨学生を対象とした「夢を応援フォトコンテスト」が実施され、このたび最優秀賞・優秀賞合わせて3名の受賞者が決定しました。

 

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みごと最優秀賞を受賞したのは、海の写真を投稿した久保田綾さんの作品(右)です。久保田さんは「何事もなかったような静かな海。大切な人を奪った海。大切な町を奪った海。でも憎めない。大好きな私たちの海」という言葉とともに、この作品を出品。審査員からは「素晴らしい景色。最後の『私たちの海』という表現に全てが凝縮されている」と高い評価を得ました。

受賞にあたり、久保田さんは「まさか賞をもらえるなんて思っていませんでした。とても嬉しいです。たくさんのものや町、大切な人までも奪ってしまった海。それでも変わらずに静かにそこにいる。悔しくて憎みたいけれど、海と一緒にこごまで育ってきた自分にはなぜかできなくて、大好きだからなんだなあ、という思いから応募させていただきました」と、メッセージを伝えてくれました。

 

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続いて、優秀賞を受賞した2名のうち、稲田圭薫さんは「前に進まなきゃと、前を向いて生きようと思っても、それでもあのときのことを鮮明に思い出し頭から離れない・・・」というコメントともに、デジタルの合成写真を投稿(左)。稲田さんは「何かを変えようとしても、私には目の前の風景が写真のように見えてしまいます。媒体にすることで少しでもこんなふうに見えなくなればいいと思って制作しました」と応募の動機を語ります。受賞については「これを励みにがんばっていきたい」と力強いメッセージを送ってくれました。

 

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もう一人、優秀賞を受賞したのは、津波で甚大な被害を受けた宮城県気仙沼市を舞台にした作品(左)を出品した亀谷真美さん。津波の被害から奇跡的に残り、気仙沼の復興のシンボルとなっている「龍の松」を、美しい背景の景色とともに撮影しました。審査員からは「気仙沼の海とともに力強く生きようとする逞しさを感じる。この震災を未来に伝えることが重要」と評価されました。

 

 

東日本大震災の発生から5年と3カ月が経ちましたが、被災した地域の復興はまだまだこれからが正念場です。Civic Forceは、引き続き未来に向けてがんばる学生たちをサポートしていきます。