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活動報告

アジアに展開する

2014/08/08

【フィリピン中部台風支援】「日本の皆さんに感謝したい」、現地NGOスタッフが来日

全体.JPG「少しずつ普通の生活を取り戻しつつありますが、まだまだ復興に向けて取り組むべき課題は山積しています」―。

昨年11月にフィリピン中部を襲い、死者・行方不明者8000人、被災者1,600万人以上の被害をもたらした台風ハイエン。Civic Forceは発災直後から、現地のパートナー団体「CDRC(Citizens' Disaster Response Center)」と、最も被害を受けたフィリピン中部のレイテ島で活動する現地NGO「LCDE(Leyte Center for Development)」と協働し支援活動を展開しました。
 
発災から9カ月が経過した8月上旬、被災地のレイテ島を中心に活動を続ける、LCDE代表のジャスミン・ジェルサレムさんとCDRC副代表のカルロス・パドリーナさんが来日し、フィリピン台風被災者支援について報告会が開催されました。
 
2人は、レイテ島の人口や経済、被災前から抱える貧困問題や被災後の生活の様子、Civic Forceをはじめとする海外パートナーとの支援活動の成果などについて報告。このうちジャスミンさんは、強風によりオフィスが半壊状態になるなど困難な状況の中、被災後9日後から緊急支援を開始したことを説明。「LCDEはどんな状況でも困難な人を助けることを使命としています。幸いスタッフに死者は出ませんでしたが、私たち自身が被災したのは今回が初めてでした。水や食糧なども不足する困難な状況ではありましたが、人々を助けたいという思いが私たちを動かし、今日まで働き続けています」と力強く語りました。
 

ミネット.JPGまた、「ハイエンによりほとんどの人が主要な収入源であったココナッツや米など収穫間際だった農作物を失いました。9カ月が経ち、少しずつ普通の生活を取り戻しつつありますが、まだまだ復興に向けて取り組むべき課題は山積しています」と過去最大級とも言われる巨大台風の被害と復興に向け尽力する人々の取り組みを涙ながらに語りました。

最後に2人は「これまで緊急支援物資の配布をはじめ、農業支援などCivic Forceを通じ日本からたくさんの支援を頂いたことに感謝しています」と述べるとともに、「台風から9カ月が経過しましたが、まだまだ支援を必要としている人はいることを伝えたい」と強く訴えていました。
 
なお、今回の報告会は国際協力NGOピースウィンズ・ジャパン(PWJ)が主催しました。