2014/08/12
被災した東北の学生を奨学金と教育プログラムで応援する「夢を応援プロジェクト」。その一環で、岩手県宮古市に引き続き、8月8日に宮城県石巻市、同9日に気仙沼市で「夢を応援企画~交流会」を開催しました。
石巻市の交流会には市内外から高校3年生5名が参加。夏休みにも関わらず、それぞれ就職、進学に向けて忙しい毎日を送っているそうです。また気仙沼市の交流会には進学先から帰省中の女子大学生2名が参加しました。
第1部では趣味や将来の夢などを紹介するとともに、「人生でやりたい100のリストづくり」に挑戦。あっという間に他の奨学生と打ち解け、笑顔で交流を深めていました。
第2部では、「夢を応援基金」の創設者である株式会社ローソンの人事担当者が、「ローソンを通して“はたらく”を考える」をテーマに、企業分析、自己分析の方法や、面接官の視点で就職活動に対するアドバイスを送っていました。
担当者は「弱みは気にしなくていい。強み、これまでやってきたことをしっかりと伝えられるようにすることが大切。たくさん考え、納得のいく就職を実現してほしい」と奨学生を激励していました。
参加した奨学生は「自分が就きたい企業を根っこの方から深く知れば違う見え方もあることがわかった」「チャレンジを大事にして、自分を成長させたい」「企業や私自身のことについて改めて向き合うことができました」などと感想を話していました。
以下、奨学生のインタビューを紹介します。
K・Eさん
私は震災により、中学3年から仙台の中学校に転校することになりました。新しい学校ではなかなかクラスになじむことができず、保健室登校などを繰り返していました。高校はずっと入りたいと思っていた地元の高校を受験し、合格することができました。高校からは震災後別々に暮らしていた家族全員そろって暮らせるようになりました。
震災から約3年半が経ち、私は高校3年生になりました。現在、進学を予定しています。私の将来の夢は視能訓練士になることです。私の祖母は目が不自由で、小さいころから祖母が苦労している姿を目にしていました。将来は祖母のような目の不自由な人を助けたいと思っています。
また就職する時には、地元に帰ってきて、地元の人のために働きたいと思っています。これからは受験に向け勉強を頑張り、進学先では国家資格を取れるように頑張りたいと思います。全国の皆さんにたくさんの気持ちを頂いているので無駄にすることなく、将来のため、意識を高く持ち夢を実現させるため頑張りたいです。また、社会貢献やボランティアにも挑戦したいです。
N・Sさん
震災から3年5カ月が経ち、私は今、大学で栄養学を学んでいます。大学に進学したころは、被災地の出身ということで不安なこともたくさんありましたが、大学の友人たちには「大変だったね」と温かい言葉をかけてもらい、たくさん励ましてもらいました。
現在は栄養士の資格取得に向け勉強を頑張っています。将来は地元に帰って被災地の方々の健康を考えた栄養バランスのいい食事を提供できるような人になりたいです。
震災から3年以上が経った今も、全国のたくさんの方々が被災地のことを思い、募金をして頂いていることにとても感謝しています。大船渡の街も徐々にではありますが元気になっています。生まれ変わった被災地を訪問し、大船渡のサンマやホタテなど美味しい魚貝類を味わってほしいです。
夢を応援プロジェクトの詳細はこちら。
http://civic-force.org/emergency/higashinihon/choki/children/
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奨学生たちが就学を終えるまで、一緒に支えてください。
■銀行
銀行名 三井住友銀行 青山支店 普通
口座番号 7086642
口座名
公益社団法人Civic Force(コウエキシャダンホウジンシビックフォース)
※「夢を応援プロジェクト」へのご寄付につきましては、同プロジェクトのうち、教育プログラムの実施に使用させていただきます。 奨学金には使用されませんので予めご了承ください。
■クレジットカードからのご寄付
https://bokinchan2.com/civicforce/donation/bokin/page2.php?pm_type=card