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活動報告

被災地を支援する

2014/08/29

【夢を応援プロジェクト】森と海のつながり感じた3日間―夏休み特別企画

Civic Forceは、東日本大震災で被災した学生たちを奨学金と教育プログラムを通じて支援する「夢を応援プロジェクト」を実施しています。その一環で、東北でともに活動してきた地元NPOとともに、「夏休み学生向け特別企画~東北の『今』を見つめる体験型研修」を展開中。今回は、8月20日から3日間にわたって行われた「森は海の恋人」との共同プログラムについてご報告します。

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宮城県気仙沼市の最北東端に位置する唐桑(からくわ)半島は、リアス式海岸特有の美しい景観と良質な海産物の資源に恵まれた美しい半島です。ここで、8月20日~22日、Civic Forceの中長期復興支援事業「夢を応援プロジェクト」でサポートしている奨学生が、2泊3日の体験型研修プログラムに参加しました。

奨学生を受け入れてくれたのは、「自然の“環”から、人の“和”を育てよう!」をキャッチフレーズに、環境教育・森づくり・自然環境保全の分野で活動するNPO法人「森は海の恋人」。プログラムでは、京都大学の学生・大学院生と合流し、自然にどっぷりつかりながら、海と森とのつながりについて知る濃密な時間を過ごしました。

初日と2日目は、火おこしを体験したほか、ボートで海へ行き、地引網での海底の動植物採取、ハモやアナゴの夜釣り、牡蠣の養殖見学などを実施。森は海の恋人副理事長の畠山信(まこと)さんが、湾に浮かぶイカダに吊るされたロープを引き揚げながら、「このホタテの殻に付着しているのは牡蠣。牡蠣は、海水をいっぱい吸って成長するので、海中にいるプランクトンも栄養分になる」と、海で生きる生物や地球上の豊かな生態系について説明しました。

また、プログラムの最終日には、森は海の恋人理事長で漁師の畠山重篤さんと一緒に、海ではなく、山へ。「豊かな海の背後には、必ず豊かな森と川がある。汽水域は川とその上流の森に支えられている」と話す重篤さんは、25年前から気仙沼湾に注ぐ故郷の川、大川の源流に広葉樹を植える活動を続けています。気仙沼の海から大川の下流・上流へ、そして室根山の頂上まで、車で移動しながら、重篤さんが、森と海、それを結ぶ川、河口の汽水域に生きる牡蠣とのつながりや植樹活動を今も続けているワケなどを子どもたちに語りかけるように伝えました。

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プログラムに参加した今野涼太さん(国際武道大学体育学科2年、福島県浪江町出身)は、「学び多き体験ができました。火おこしのときは、鉈と薪だけ渡され少しとまどいましたが、どうやって火を起こすか考え、答えを導き出す過程で、自らの力で問題を解決していく必要性を実感しました。また、今回のプログラムでは、海の生態系から森と海の密接な関係、環境学、産業ビジネスや科学まで幅広い知識に触れることができ、視野が大きく広がりました。京都大学の学生と一緒に過ごせたことも素晴らしい思い出です。これからも機会があれば積極的に参加したいです」と話してくれました。

 

 

Civic Forceでは引き続き、「夢を応援プロジェクト」を通じ奨学生の活動をサポートしていきます。

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奨学生たちが就学を終えるまで、一緒に支えてください。

■銀行

銀行名  三井住友銀行 青山支店 普通

口座番号          7086642

口座名              公益社団法人Civic Force(コウエキシャダンホウジンシビックフォース)

※「夢を応援プロジェクト」へのご寄付につきましては、同プロジェクトのうち、教育プログラムの実施に使用させていただきます。 奨学金には使用されませんので予めご了承ください。

■クレジットカードからのご寄付

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