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活動報告

被災地を支援する

2014/10/08

【広島土砂災害支援】あの日から49日、追悼の灯

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74人が亡くなった広島土砂災害から49日目の10月7日、被害の大きかった広島市安佐南区で四十九日の法要「鎮魂と復興の祈り」が開催されました。

会場は、災害発生後最大の避難所となった梅林小学校近くにある民間企業の駐車場。広島密教青年会会長の猪(いの)智喜住職らの呼びかけで、市内外から宗教・宗派を超えて僧侶約40人が集まり、土石流が起きた山に向かって黙禱を捧げました。猪住職がお見舞いとお悔やみの言葉を述べた後、高野山から運ばれた聖灯から壇上のろうそくに火がつけられ、参加者や僧侶約70人が順に焼香して手を合わせました。

Civic ForceのパートナーNPO「被災地NGO恊働センター」も協賛するこの催しには、岩手県釜石市にある高野山真言宗不動寺の森脇妙紀僧侶も参列し、「東北で被災した人々は広島の皆さんを心配している」と励ましの言葉を伝えました。法要後、竹筒に東日本大震災の被災者らがつくったろうそくをともし、災害が起きた日の「8.20」の形に並べました。

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被災地NGO恊働センタースタッフの増島智子さんは、「災害から1ヵ月半が経ち、泥かきやガレキ撤去の作業は進んだが、避難所での生活や自宅の片付け、将来への悩みなどを抱え、住民の皆さんに疲りや焦りが見え始めている。法要を通じて一瞬でも心のやすらぎにつながれば」と住職らと協力して企画しました。

同センターではこれまで、被災した地域のニーズに合わせてガレキ撤去や足湯ボランティアなどの活動を続けてきましたが、現在はコミュニティの再建や被災者の孤立化防止に向けた活動を開始しています。同センタースタッフで安佐北区出身の頼政良太さんは、「避難所から出て新しい住居を見つけた人、公営住宅に入ることを決めた人、元の場所にとどまる人など、それぞれ次の生活を見据えて動き始めている。住宅ローンや土地の問題、失業、行政支援をどう受けるかなど、個別の課題に直面し現況の把握が難しくなっている。地域がばらばらになりがちなこの時期、長期的な視点で地域の再生を考えている」と話しています。

被災地NGO恊働センターでは、阪神・淡路大震災や東日本大震災の被災地での支援活動の経験を生かして、防災に強いまちづくりの取り組みも進めています。各地でさまざまな自然災害が頻発するなか、Civic Forceは引き続き、被災地NGO恊働センターのように地域に根付いた活動を続けるプロ集団と連携し、被災した方々をサポートします。

これまでの活動については、こちらをご覧ください。