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2015/05/08

【アジアパシフィック アライアンス】ネパール山間部の被災者500世帯に支援物資を配布

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ネパールの首都カトマンズから東へ、起伏の激しい山道を約4時間かけて到着したのは、今回の地震で特に大きな被害を受けた地域の一つ、シンドゥパルチョーク郡。ここでは土砂崩れや巨石が落下して道路が寸断され、山中にある村々は孤立状態に陥りました。ネパール政府や各国からの支援が徐々に入り始めていますが、全壊した家屋のがれきは手作業での撤去は難しく、手つかずのままの倒壊家屋の家並みが、現地を襲った猛烈な揺れの痕跡として残っています。

 
アジアパシフィック アライアンス(A-PAD)ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)の合同チームは、医療支援と並行して、5月6日にも支援物資の配布を続けました。
 
支援物資の配布に当たっては、ボランティアや現地で商品製造を行う日本企業の協力をいただき、効率的に支援物資を配送できるよう、行政、企業、NGOなどセクターの垣根を越えて連携しています。
 

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シンドゥパルチョーク郡の中でも山間部に位置するクビンデ村では95%の家屋が全壊または半壊したと言われています。合同チームは、5月2日の200世帯を対象とした物資配布に引き続き、今回は、トラックなど車両9台に満載した、米25キロ、食用油1リットル、レンズ豆4キロ、塩1キロからなる緊急支援物資を、村の被災者500世帯に届けました。

 
支援物資の仕分け作業にもご協力いただいた株式会社マザーハウス(山口絵理子代表)のネパール担当マネージャー田口ちひろさんや、現地で社会活動家として活躍するススミタ マスキさんには、今日の配布作業にもご協力いただきました。田口さんは「初めてNGOと協力して支援物資の配布に参加させていただきました。たくさんのプロセスを経て被災者に物資が届くということに感銘を受けました」と話していました。
 
今日も多くの方のご協力を得て、遠隔地の被災者へ支援物資を無事に配布することができました。しかし、広範囲に甚大な被害をもたらした今回の地震では、今もなお多くの人々が支援を必要としています。息子夫婦と暮らしていたインダラ クマリさん(53)は地震で息子の妻を亡くしました。「息子の妻は崩れたがれきの下敷きとなりました。残された2人の孫はまだ幼く、母親が亡くなったことを理解していないでしょう。私たちはすべてを失ってしまいました」と悲しげな表情で語りました。
 
7,600人以上が亡くなったネパール地震。被災地の人々が元の生活に戻れるまでには、まだ多くの時間が必要です。被災地の一日も早い復興に向け、引き続き皆様のあたたかいご支援をよろしくお願いいたします。
 
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