【能登半島地震】子どもたちの笑顔がはじける!「居ばしょ縁日」

能登半島地震の発生から1年9カ月。Civic Force(シビックフォース)は被災地の復旧・復興をサポートする「NPOパートナー協働事業」を、地震の被害を受けた各地で進めています。
そのうちの一つ、被災地の石川県七尾市で活動している「一般社団法人ともえ」は、発災前から不登校やひきこもりなど様々な悩みを抱える子どもたちに向けて「居ばしょ食堂」を運営しています。発災後は「NPOパートナー事業」を活用し様々な活動を進めていて、不登校児童の居場所を提供したり、ヤングケアラーの家庭への食事の支援、地域の子ども達の交流を深める駄菓子屋、自習室の開放をしたりして支援の幅を広げています。

2025年8月はお盆の時期にあわせ、初めてのイベントとなる「居ばしょ縁日」が開かれ、会場は参加した子ども達の笑顔であふれました。



「居ばしょ縁日」は、子ども達の交流の輪をさらに広げようと8月16日の午後、地域の公民館(南藤橋町会館)で開かれ、29人が参加しました。
会場には、輪投げ・ボール投げ・コイン落とし・ボール・ヨーヨーすくいなど、昔ながらの遊びを体験できるスペースが用意されました。参加した子ども達にとって初めて体験をする遊びも多く、ボランティアのお兄さん、お姉さんに教えてもらいながら、目を輝かせ時を忘れて楽しんでいたようです。
また、お祭りならではの焼きそば・唐揚げ・ポテト・駄菓子などを食べられるとあって、お父さん、お母さんと一緒に口いっぱいに頬張っていました。

縁日に参加した人は、「駄菓子屋を利用している子ども達が、自分のお小遣いを計算しながら、自分の欲しいものを選んでいる姿がとても微笑ましく感じた」と話し、縁日の良さを感じているようでした。
主催したともえのスタッフ達は、「会場に使用した公民館も、地域の子ども達のためになるならと利用料を免除にするなど取り組みを通じ地域との新たな接点が生まれました。今回は、お盆時期でたくさんの子ども達が参加できなかったが、来年は時期をずらして継続させたい」と意気込みを語っていました。


今後も「居ばしょ食堂」や「駄菓子屋」を中心に、被災を乗り越え、多くの人の心の支えになるような活動を続けながら、悩みを抱えていても声を上げられていない子ども達の居場所でありたいということです。Civic Forceは、支援を必要としている声にしっかり耳を傾けて、必要な支援を迅速に届けられる活動を続けていきます。
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