最新情報

東日本大震災 3 11を忘れない NPOパートナー協働事業

【#わたしの 3.11 受賞インタビューVol.9】「"もう"15年、"まだ"15年」

東日本大震災発生から15年となる今年3月、Civic Forceは公募企画「#わたしの3.11  〜15文字のメッセージ」を実施しました。世代や地域を超えて、たくさんの方からメッセージをお寄せいただき、一般部門とユース部門合わせて1,069作品が集まりました。最優秀賞を受賞したモモナさん(ニックネーム)に、作品に込めた思いや受賞の感想を聞きました。


3d0cb52d795da71e098ac47b4df15604-1775025280.png

*********

───受賞おめでとうございます。まずは今回、応募したきっかけと理由を教えてください。

文章を書くのが好きで、普段からよく「Koubo」という情報サイトを見ています。ちょうど4月から新しい職場に転職するのですが、忙しくなる前に出してみようと思い立ちました。

被災地のインフラ復旧に携わった父の影響で、災害関係の情報は日頃から意識的に追っていて、東北の災害も「まだ終わっていない」と感じています。でも最近、年下の世代と話をする中で、東日本大震災のことを知らなかったり断片的な情報しか覚えていなかったり、「伝えていくこと」の重要性や難しさを痛感します。私は被災した“当事者”ではないのですが、何か言葉を使ってできることがあるなら、という思いで応募しました。

───東日本大震災が発生した2011年3月11日について、何か覚えていることはありますか?

私は当時、中学生で北海道・札幌の学校にいました。卒業式の練習を終えて、帰りの会を始める瞬間、グラっと揺れて船の上にいるような感覚でした。その後も余震があり、急に帰ることになって、家で津波の映像を何度も見ました。まるで映画みたい...と思った記憶があります。

間もなくして、ネットワークインフラ関係の仕事をしている父が、被災した地域のインフラ復旧のために被災地へ行きました。母と一緒に父の安否を心配しながら、津波や被災した地域の映像ばかり見ていたのですが、今振り返ると、少しウツのような状態に陥っていたかもしれません。「何もかも流されていて、何もできない無力さを感じた」という父の言葉も覚えています。

───15文字のメッセージ「"もう"15年、"まだ"15年」には、どんな思いを込めましたか?

私は東日本大震災で被災した当事者ではありませんし、被災した方とのつながりもほとんどありません。でも、東日本大震災で被災した地域がどのように変化をしてきたか、自分なりに情報を集め続けてきたつもりです。

2011年3月11日から「もう15年」も経ちますが、大切な人やモノを失った人にとっては、一生終わらない「まだ15年」。時間が解決するものではないのだと思います。そんな複雑な思いを15文字のメッセージに込めました。「もう」と「まだ」をどうやって表現するか悩みましたが、時間をかけてこの表現を選びました。

父と母は1995年の阪神淡路大震災のとき、前日まで神戸や大阪を旅行していたそうです。たまたま予定より1日早く帰宅し、翌朝テレビで崩れたり焼けたりしてしまった映像を見て、大きなショックを受けたと聞きました。数時間ずれていたら両親は被災していたかもしれないし、私も生まれていなかったかもしれない...そう思うと「今、生きている意味」を考えます。 

───災害に備えて、日頃から意識していることがあれば教えてください。

スマートフォンのバッテリーは常に持っていて、外出先のホテルなどに泊まる際は避難経路をまず確認します。北海道の実家には大型バッテリーやソーラーパネル、携帯トイレ、飲み物・食べ物などの備蓄物資がたくさん置いてあります。防災意識の高い父は、「いざというとき、自活できるように」という意識で日頃から備えているのだと思います。

今回、賞品として送っていただいた防災用品カタログギフトは、避難生活に役立つグッズなど様々な防災用品が掲載されていて、見ていて楽しく、勉強になります。現在、千葉県で彼氏と二人暮らしをしていて、「少しずつ防災用品を増やしていこう」と話しているのですが、特に食品のストックがまだ不十分です。今回いただいたカタログギフトから缶詰やお惣菜などの食品を選ぼうと思っています。



───将来の目標を教えてください。

これまでエッセイなど様々なコンテストに応募してきましたが、最優秀賞という賞をいただいたのは初めてです。今回の「#わたしの3.11  〜15文字のメッセージ」という企画は、賞をとったからといって喜んでいいテーマではないかもしれません。でもずっと関心を持ってきた災害や防災の分野で、自分の考えた言葉が評価されて、自信になりました。

大学進学をきっかけに東京へ移り、10年ほどが経ちます。これまで主にウェブ関係の仕事をしていましたが、今年4月からはBtoBの企業に転職をして、主に文章を書く仕事に携わる予定です。

新しい仕事が始まる前の3月末、初めて東北の被災地を訪れ、震災遺構仙台市立荒浜小学校やせんだい3.11メモリアル交流館などに足を運びました。これまでテレビやネットなどで情報を集めてきましたが、実はまだ行ったことがなく、今こそ行ってみようと思ったからです。訪問を決断できたのは、今回の受賞がきっかけです。当時のことを思い出しつつ、15年という歳月と自分の心情を整理する良い機会となりました。「いつか行かなければならない」と思っていた私にとって、今回いただいた賞は背中を押してくれました。

【モモナさんのnote 「公募をきっかけに、3.11を見つめ直した話」】







  • 東日本大震災支援活動にご寄付をお願いします

    銀行・ゆうちょ銀行から寄付
    • 三井住友銀行  青山支店 普通 6973031
    • ゆうちょ銀行 00140-6-361805 (通信欄に「東日本大震災」と明記ください)
      口座名義は上記いずれも公益社団法人Civic Force シャ)シビックフォース

      ※指定寄付のうち、15%を上限に運営費として活用し、残り金額はすべて事業費にあてさせていただきます。

一覧に戻る

 

最新記事

  • 東日本大震災

    【#わたしの 3.11 受賞インタビューVol.9】「"もう"15年、"まだ"15年」

  • 東日本大震災

    【#わたしの 3.11 受賞インタビューVol.8】「忘れぬ思いと教訓、備えに変えて」

  • 緊急即応体制を創る

    ナチュラルライフ様から生理用品を寄贈いただきました

  • 東日本大震災

    【#わたしの 3.11 受賞インタビューVol.7】「美化もせずあるがままを次世代へ」