物資の集積所を設置 奥能登へ届けるために
能登半島地震の発生から4日が経ちました。
Civic Forceが参画する空飛ぶ捜索医療団"ARROWS"は、引き続き能登半島最北端の珠洲(すず)市で活動しています。
珠洲市の人口は約14,000人。このうち、人口の7割以上にあたる7,600人以上が、市内に設置された約50カ所の避難所(自主避難所を含む)に身を寄せています(1月4日朝の時点)。いずれの避難所も水をはじめとする物資が圧倒的に不足し、劣悪な衛生環境が課題となっていました。そこで、ARROWS医療チームは一部の避難所に臨時診療所を設置して避難者の方々の診察にあたると同時に、避難所全体の衛生管理も担うなど、幅広い支援を続けています。
また、今日は災害用の浄水装置などを製造している企業と連携して給水システムを設置。毎時間780リットルほど供給でき、飲水にも使うことができます。「水がなくて困っている」という避難者の方は多く、中には「被災者になって初めて支援のありがたみが分かった。みなさんのがんばりに本当に助けてもらった」と笑顔を見せてくれる方もいました。
トイレの衛生面の問題も深刻化する中、明日は災害用のトイレを届ける計画です。
石川県によれば、4日午前8時時点で県内で78人の死亡が確認され、行方不明者の捜索活動も続けられています。
ARROWSは、地元の消防や自衛隊などと協力して、2日から能登半島最北端にある石川県珠洲市を拠点に行方不明者の捜索を続けています。今日は自衛隊と連携し、早朝から大谷地区で捜索活動を開始。家屋の倒壊や土砂災害が激しい沿岸部のエリアを中心に捜索活動にあたりました。
大谷地区では、多くの家屋が全壊または半壊の状態で、発災から3日後にやっと車両の通行が可能となりました。津波の影響で多くの方が犠牲になりましたが、海岸線の道路まで車が入れず、犠牲者は小学校の自転車置き場に一時仮安置されていました。
ARROWS捜索救助チームはぬかるんだ道を抜け、途中から徒歩で捜索救助の現場へ。倒壊した家屋の下敷きになった行方不明の方を探しました。今日は残念ながら生存者を見つけることはできませんでしたが、引き続き諦めず、明日以降も捜索を続ける予定です。
ARROWSの医療チームは本日、傷病者や体調不良を訴える方が殺到して混乱を極めていた珠洲市総合病院の負担を少しでも分散するため、臨時診療所での医療支援のほか訪問診療も行いました。薬が不足するなか、断水や停電、そして寒さが続き、特に高齢者にとってとても厳しい状況です。
また、珠洲市内にヘリコプターが離着陸できる場所を確保し、へり2機もフル稼働させて医療支援にあたっています。昨日は、「クラッシュシンドローム」(がれきなど重いものに長時間挟まれた後、圧迫から解放されたときに起こる病態)の疑いがあった高齢男性を病院へ急遽搬送しました。
■三井住友銀行 青山支店 普通 口座番号7027403
■ゆうちょ銀行 口座番号00140-6-361805 (通信欄に「令和6年能登地震」と明記ください)
口座名義は上記いずれも公益社団法人Civic Force シャ)シビックフォース
※指定寄付のうち、15%を上限に運営費として活用し、残り金額はすべて事業費にあてさせていただきます。
皆様からのご寄付は、弊団体が運営する物資支援のデジタルプラットフォーム「GoodLinks」(https://goodlinks.civic-force.org/)を通じた物資支援のほか、ARROWS実施の人命救助・捜索・医療活動の後方サポート、その他被災地のニーズに沿った支援活動に活用させていただきます。皆様のあたたかいご支援をお願いいたします。
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