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令和6年能登半島地震 人員派遣 物資支援 企業連携 感染症対策

銭湯で物資配布 一人でも多くの人へ届けるために

地震発生から3週間が経ちました。Civic Forceが参画する空飛ぶ捜索医療団ARROWSは、引き続き能登半島最北端の珠洲市で医療支援活動を行い、合わせて避難所内外での物資支援も続けています。
本日21日は、再開したばかりの銭湯の敷地の一角を借りて、衣類や飲みもの、衛生用品などを配布しました。
珠洲市内では発災から3週間が経っても未だ広範囲で断水が続き、多くの人が「洗たくができなくて困っている」と言います。また、厳しい寒さが続く中、「着替えの肌着がなくて辛かった」と喜んで肌着を持っていかれる人も多くいました。
珠洲市沿岸部の銭湯は、地震で浴場の天井や配管が破損した上、津波で室内に砂が入るなど甚大な被害を受けましたが、急ピッチで修繕を進め、19日から営業を再開。もともと使っていた地下水を活用した銭湯は、再開初日から多くの人が訪れ、銭湯前の道には長蛇の列ができていました。銭湯を利用する人の中には、「発災から一度も風呂に入れなかった」という人も少なくありませんでした。
石川県内の避難者は1.5次避難所や2次避難所も含めて約1万7,600人にのぼるとされますが、珠洲市では避難所だけでなく、壊れかけた家屋や倉庫、ビニールハウスなどの一角で避難生活をおくる人がいます。避難所や被災地の外へ出て行かない理由はさまざまですが、小さな赤ちゃんやペットがいる世帯、心身の障害がある人、感染症になってしまった人、行方不明の家族を探し続けている人など個々に様々な事情を抱えています。
在宅や車中泊で避難生活をおくる人々の状況は見えにくく支援を届ける難しさがありますが、本日、物資を取りにきた皆さんと話をしながら、どんな思いでどんな避難生活を送っているのか、何に困っているのか、少しずつ見えてきました。
物資配布を担当したスタッフは、「必要なものを聞いても『私は大丈夫。もっと支援が必要な人がいるから』と遠慮する人が多くいる。丁寧に話をすることでニーズが見えてくる面もある」と言います。引き続き銭湯の一角で物資配布を続けながら、まだ支援が届いていない、より多くの人へ物資を届けていく計画です。
被災地への物資支援は、政府による「プッシュ型支援」が大規模に展開され、自衛隊などが多くの物資を届けています。プッシュ型とは国が被災した都道府県からの具体的な要請を待たずに必要不可欠と見込まれる物資を調達・輸送する支援ですが、発災から時間が経ち一人一人のニーズ・要望に応えるきめ細やかな支援が求められています。
Civic Forceは民間ならではの支援として、能登半島の玄関口である七尾市と珠洲市の2拠点に倉庫を構え、両地域を行き来する物資輸送プロジェクトを開始。珠洲市で活動するスタッフが被災した方々のニーズを把握し、物資管理専門のスタッフがその要望に基づく物資を、できるだけタイムリーに届けられるよう尽力しています。
物資の調達・輸送にあたっては、緊急災害対応アライアンスSEMAをはじめ全国の企業の皆さんと連携しています。倉庫の活用にあたっては両市の地元企業にお世話になっており、輸送は2011年の東日本大震災以来、連携する ハートインターナショナル が通常業務が切迫する中、荷受けや荷下ろしなどきめ細やかに対応いただいています。

輪島市の避難所へも肌着をお届け

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昨日20日から、珠洲市だけでなく、甚大な被害を受けた輪島市への物資支援も開始しています。
きっかけは、避難所になっている輪島中学校から「Civic Forceのホームページで肌着の支援をしていると知った」とご連絡をいただき、肌着が不足し多くの人が着替えられていない状況について聞きました。連携する緊急災害対応アライアンスSEMA事務局と支援物資を調整し、福助富士紡ホールディングスいずみなどSEMA加盟企業から提供された靴下や下着をお届けしました。また、支援のお申し出があったロクシタンのハンドクリームも一緒に届けました。
避難所での感染症や衛生環境が懸念される中、備蓄していた衛生キットもニーズに応じて配布しています。衛生キットは避難所での感染症のリスクを軽減し、災害関連死を防ぐため、これまでの被災地での経験をもとに、災害発生直後の避難所でニーズの高い衛生用品をセレクト。口腔ケアができる歯ブラシやマウスウォッシュ、除菌ウェットティッシュや爪切りなどが入っています。
また、七尾市の避難所で炊き出しを行う団体さんへ、アスクル のプラスプーンと紙皿をお渡ししました。

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    • 三井住友銀行 青山支店 普通 口座番号7027403
    • ゆうちょ銀行 口座番号00140-6-361805(通信欄に「令和6年能登地震」と明記ください)
      口座名義は上記いずれも公益社団法人Civic Force シャ)シビックフォース

      ※指定寄付のうち、15%を上限に運営費として活用し、残り金額はすべて事業費にあてさせていただきます。

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