「避難者の健康を守るために」ーARROWS医師が避難者の避難所移動を指揮
熊本での緊急支援活動開始から3日目の7月6日、Civic Force(シビックフォース)が参画する空飛ぶ捜索医療団"ARROWS"は、球磨村総合運動公園内さくらドームに設置された避難所で、避難者へのマスク配布を行うとともに、近隣の人吉市立第一中学校での新たな避難所設営をサポートしました。
さくらドームは、床土の屋外に屋根が取り付けられただけの簡易な避難所で、4〜5日にかけてヘリで救助された人など200人以上の避難者でごった返していました。水道や電気などのインフラは使えず、感染症対策にも手がまわっていない状況でした。
そこで、5日に同場所で要救護者の移送や避難者の診察などを行ったARROWSの稲葉医師(PWJ)が、「感染症対策や避難者の皆さんの健康に配慮した避難所に移りましょう」と提案。球磨村や人吉市、避難所を運営する皆さんらと協力して、近隣の人吉市立第一中学校に新しい避難所を設置し、そこへさくらドームの避難者を移送することになりました。
避難者を受け入れることになった人吉市立第一中学校では、ARROWSの看護師や連携するTMATの医師を中心に、感染症対策対応の観点を踏まえた避難所の設営をサポートしました。そして、6日中に多くの避難者がこの新しい避難所と、少し離れた多良木高校に移りました。
また、ARROWSでは、新たな物資支援として、佐賀県の倉庫から災害用のエマージェンシーテントや肌着、給水袋、水などの緊急支援物資を積んだ4トントラックを輸送。6日午後に、人吉市立第一中学校の避難所に到着し、すぐに避難者の皆さんに配られました。着の身着のまま逃れてきた人々にとって、新しい下着などは必需品。また、テントの一部は、ペット連れの避難者の方に活用されています。
この活動の寄付募集は終了しました。
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