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令和2年7月豪雨 NPOパートナー協働事業

天ヶ瀬地区3会場で「おうちの再建相談会」ーNPOパートナー協働事業

7月4日に発生した豪雨から1カ月半が経ちました。九州を中心とする被災地では、猛暑の中、懸命な復旧作業が続けられていますが、新型コロナウイルスの影響により人手不足が深刻で、ニーズにあった物資面のサポートもまだまだ必要です。

発災直後、空飛ぶ捜索医療団 “ARROWS” の一員として、熊本県球磨村や人吉市などでレスキュー活動を行ったCivic Force(シビックフォース) は、現在、熊本県のほか、大分県大分県日田市でも「NPOパートナー協働事業」を続けています。また、福岡県久留米市や佐賀県の避難所や連携先へも支援物資を届けています。

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連携先の一つ、NPO 法人リエラ(前・ひちくボランティアセンター)は、大分県日田市で復旧支援活動を続ける地元団体。日田市は、2017 年の九州北部豪雨でも甚大な被害を受け、リエラは当時、避難所の運営支援などを実施し、その後も日田市を拠点に移住定住促進や防災・減災の取り組みを行いながら地域の復興に向けて重要な役割を果たしてきました。

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今回の豪雨では、大きな被害を受けた天ヶ瀬温泉街の復旧・復興を支えるため、旧あまがせ保育園などを拠点に、県内外から寄せられる物資やボランティアと、支援を必要とする人とを結びつけるマッチングの取り組みを続けています。また、観光復興のために立ち上がった若手有志グループ「天ヶ瀬温泉未来創造プロジェクト(通称あまみら)」のサポートや、専門家を招いての再建相談会などを通じて、地域の復旧・復興を長期的な視点で支えています。

8月8日、天ヶ瀬地区3会場で同時開催した「第2回おうちの再建相談会」では、多くの地域住民が参加しました。
参加者からは「住めないのに半壊判定で、かつ三軒繋がりの長屋で解体できず、どうしたらいいかわからない」「温泉が壊れたがそれに対する支援はあるの?」など、罹災証明や支援金に関する質問が多く寄せられました。そうした個別の質問に対し、会では弁護士や専門家から具体的に回答。各会場では被災者間の交流会の機会も設けました。会を終えた参加者たちは「迷いがなくなった」「不安が解消された」と少しホッとした様子でした。


リエラ代表の松永鎌矢さんは 「この1カ月の間、温泉街から離れた地域にも何度か通って声をかけました。おうちの再建相談会の参加者は少しずつ増えており、本音を話してくれるようになってきました。あきらめない・焦らない・支援から漏れない、この3つを被災者のみなさんにタイミングを逃さず、しっかり伝えたい。これまでの災害支援の経験とつながりを生かして、これからも支援を続けます」と話してくれました。

また、 リエラでは、土砂崩れで一時孤立状態となっていた中津江村でも、物資支援や泥出し、 家屋の片付けなどに加え、 地域の活力を取り戻すためのレクリエーションを実施。地域の人々との信頼関係を築きながら生活再建に向けた個別支援を続けています。

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