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【連載 災害に備える】Vol.3 台風への備え

今日11日は東日本大震災の月命日。NPOパートナー協働事業チームの小野寺幸恵が暮らす宮城県気仙沼市では、11日を「防災を考える日」とし、防災無線などで「家族で防災について考えよう」と呼びかけています。

全国各地で災害が増えるなか、一人でも多くの方に災害に備える大切さや具体的な防災情報をお伝えしたく、7月から毎月11日前後に、連載「災害に備える」をお届けします。先回に続く第3回目は、「台風への備え」をテーマにお伝えします。

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8月後半あたりから台風が頻繁に発生していますが、台風への備え、していますか。

台風で考えられる被害というと、どんなものがあるでしょうか。ぱっと思いつくものだと、土砂災害、強風による停電や物が飛んできて窓ガラスなどが割れる、断水、大雨による浸水など、事前に備えておくべきことが多いですよね。では、具体的にどう備えておくべきか、防災士の視点から今すぐできることをいくつかお話してみたいと思います。

①土砂災害から身を守る

裏に山があったり、山際などに家が建っている場合、大雨による土砂災害が発生する可能性があります。普段から地域のハザードマップなどで自分の家の周辺が危険区域に指定されていないかを確認しておくことが重要です。また、危険区域に指定されていないにも関わらず、災害が発生する場合もあります。特に山で発生する土砂災害の場合、普段と違う音がする、山の斜面からパラパラと小石が落ちてきているなどの兆候が見られることがあります。そうした兆候を発見した場合、直ちに土砂災害110番(最寄の土木事務所または市町役場)に通報し、安全な場所に避難してください。

避難をする際には、近所の要援護世帯(避難の際に手助けが必要な高齢者や障がいのある方)への声かけも大切です。できるだけ明るいうちに、安全な場所へ避難しましょう。避難が遅くなりあたりが暗くなってしまった場合は、建物の2階などに垂直避難してください。その場合はなるべく山の斜面など土砂が入ってきそうな部屋からは離れるようにしてください。

②窓ガラスの補強

台風による強風で窓ガラスが割れないよう、養生テープで「*」のような形に補強をしましょう。ただし、テープが貼られていない場所に先のとがったものがぶつかると、ガラスは割れてしまいます。テープで補強したからといって絶対に割れないわけではないので、ご注意ください。

③停電

懐中電灯やキャンプ用のランタンなどのほか、ポータブル電源があると便利です。懐中電灯は常に手元に置いておかないと、停電になって慌てて探してもなかなか見つからないこともあります。そういった時に備えて、家の中に小さなセンサーライトを設置しておいてもいいでしょう。特に小さな子どもにとって停電はとても怖いものです。こうした環境になれることを目的として、平時に「サバキャン(サバイバルキャンプ)」を行い、1日電気を使わずに生活してみるのもおすすめです。

④断水

備蓄用の水を買っておこうと思っても、重くて断念してしまうという方もいると思います。また、台風が近づいているのに水を買いに行くのも大変、ネットショップで買おうにも配送が止まっているということもありますよね。そんな時には、使っていないゴミ袋が役に立ちます。浴槽の水を抜き清掃をしたあと、ゴミ袋の中に水を入れ、口を縛っておきます。浴槽の中に入るくらいの量を準備しておくといいでしょう。ごみ袋を使えばお風呂の中に直接水を貯めるよりも清潔ですので、調理用や飲用水としても使えます。

また、断水時、マンションやアパートにお住いの方は貯めておいた水があるからといってトイレは使用しないほうがいいでしょう。水が逆流してあふれることもある他、地震の場合は配管に亀裂が入っていたりすることがあります。亀裂が入ったままトイレを使用すると水漏れが発生し、下の階が水浸しになったりとトラブルの元になります。



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