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命をつなぐ翼プロジェクト ~ヘリを活用した緊急医療搬送支援

中長期復興支援事業の柱の一つは、ヘリコプターを活用した緊急医療搬送支援です。

宮城県の北東端に位置する気仙沼市と南三陸町では、年に約2,000件の救急患者が発生します。その7割が気仙沼市立病院に運ばれますが、より高度な救命処置が必要と診断された患者は、高度救急医療機関などに搬送しなければなりません。しかし、救急車での陸路搬送は時間がかかってしまい、一刻を争う救急医療の大きな課題になっています。

そこでCivic Forceは、NPO法人のAll Round Helicopter(ARH:髙橋雅之代表理事)と連携し、主に気仙沼圏域から近隣の高度医療機関へ救急患者を搬送するためのヘリの運航を支援します。機体はARHが所有し、Civic Forceは当面、1年間の運航にかかる経費として、パイロット、整備士の人件費や燃料費などを負担する計画です。病院から病院への搬送だけでなく、離島などの遠隔地で発生した急患の搬送や、緊急手術などに使う機材や医師を運ぶのにも役立つことが期待されます。

ARHの高橋さんは、東日本大震災の発生直後、調査や救援物資の輸送のため、Civic Forceのスタッフを乗せて何度も被災地へ飛びました。今回導入するヘリも、大規模な災害が起きたときには優先して被災地の救援に活用します。

現在、気仙沼市内でヘリポートや機体格納庫を確保し、受け入れ先の病院や消防などと具体的な運用について話し合いを進めるなど運航開始に向けた準備を進めています。また、民間団体としての強みを生かし、同じく救急医療体制に課題を抱える岩手県南部の病院とも県境を越えて提携することを視野に、調査を進めます。

  • 医療搬送用ヘリ
  • 医療搬送用ヘリ
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