1日100人以上が給水場を利用
救命率がぐっと下がるとされる「72時間の壁」。それをはるかに超える124時間後に石川県珠洲(すず)市の倒壊した家屋から90代の女性が救出されました。その救助医療処置を担ったのが、空飛ぶ捜索医療団“ARROWS”のプロジェクトリーダーです。詳しくはこちら。
ARROWSでは医療支援に加え、珠洲市内の避難所の衛生管理や診療、物資支援などの活動にも力を入れています。
4日からは市内の避難所に浄水設備を設置し、飲み水としても活用されています。6日からは1つの避難所だけなく、周辺の複数の避難所や在宅避難をされている方々も使えるよう、各避難所などをまわって浄水場設置について呼びかけました。
7日早朝、緑ヶ丘中学校(避難所)の給水所にはたくさんの人が集まり、同日夕方までに100人以上の方に利用されました。対応に当たったCivic Forceスタッフは、「昨日は給水と合わせて食料も配布したところ、多くの方がとても喜んでくれました。皆さんの話を聞きながら、物資支援や食料が届いている地域と届いていない地域の情報を得るなど様々な困り事を聞いて、関係諸機関とつないで解決に繋げられるよう努めています。1週間近く経っても断水が続き、多くの人が疲れ切った様子で感染症も懸念されますが、きれいな水を手に入れることで少しでも前を向けるようになれば」と願っています。
ARROWSでは地域の皆さんの困り事にもできる限り対応しており、今日はニーズ調査の結果を受けて、正院小学校の避難所でマットレスを配りました。また、在宅避難をされている方の中に足が悪い方がいたため、灯油など必要な物資を配達しました。
今日は雪が降り積もり、吹雪の影響で物資の輸送を一部断念せざるを得ない場面もありました。大規模な災害を前に力不足や憤りを感じることも少なくありませんが、引き続き一人一人に寄り添った支援活動を心がけています。
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