ヘリで5往復 孤立集落から救出
活発な梅雨前線の影響で、九州北部は8日も激しい雨が降りました。筑後川や大分川など河川の氾濫が広がり、熊本県ではこれまでに57人の死亡が発表されました。大分県でも5人が行方不明と言われています。今回の水害では、山間の集落で被害が拡大しており、まだたくさんの集落が孤立し、支援を待っている人がいます。
Civic Force(シビックフォース)が参画する空飛ぶ捜索医療団“ARROWS”の医療チームは、一時の晴れた合間を見計らって、ヘリで出動。陸路では入れない球磨村の孤立集落に向かい、ヘリを5往復させて住民の救出を行いました。20人が避難していた「体験交流館さんがうら」などから球磨村総合公園まで搬送。なかには赤ちゃん連れの母親や衰弱した高齢の方もいて、医師らが到着すると「とても不安だった」と涙を流す方もいました。一勝地の球磨中学校に運ばれた急病人を近隣の病院まで搬送する医療ミッションを行い、DMATの医師・看護師、熊本県薬剤師会のみなさんの搬送にも協力しました。
物資支援チームは、8日、浸水の被害が広がった福岡県久留米市にある2カ所の避難所へ緊急支援物資を届けました。その一つ、北野生涯学習センターには7日時点で230人以上の避難者が身を寄せています。企業から支援物資として提供された寝具やゼリー飲料、マスク、靴下などを届けました。IKEAからのウレタンマット寝具は、床にビニールシートを敷いただけの状態だったので、ありがたい。これで高齢者の方も少しはゆっくり眠れると思う」と喜ばれました。
また、Civic Forceが備蓄していたエマージェンシーテントを、吉田市や球磨村の避難所に設置しました。入り口付近などの屋外に取り付け、発熱した患者の隔離や新型コロナウイルス予防対策として活用されます。
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