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東日本大震災 NPOパートナー協働事業

【MOVIE】津波に耐えた種を育てる再生の物語 〜根浜ハマナスプロジェクト

今春、岩手県釜石市鵜住居町の根浜シーサイド前で、地域の象徴花「ハマナス」の種まきが行われました。

ハマナスとは、バラ科の落葉低木で、初夏に濃いピンク色の花を咲かせ、ジャムや茶など食品に加工されるほか、花は香水の原料や漢方薬になります。震災前、約1.3キロの砂浜があった根浜海岸にはハマナスの群生が見られましたが、津波で砂浜が流失。ハマナスやハマボウフウ(セリ科の多年草)など多くの海浜植物が失われました。そこで、震災直後から地域住民が中心となって、松林や海浜植物を再生させる取り組みを開始。現在、地域の融資によって設立された「根浜ハマナスプロジェクト実行委員会」が中心となって、津波に耐えたハマナスから採取した種を植えて育て、根浜地域をハマナスの花でいっぱいにすることを目指して活動しています。 

根浜ハマナス実行委員会とは

2021年創設。ハマナス再生の取組を通して、「自然と共に生きる、根浜らしい持続可能な地域づくり」に貢献する活動を展開しています。

これまでのあゆみ>

  • 2011年:東日本大震災によって流出した故郷の原風景と取り戻すため、地域住民が活動を開始.
  • 2014年:ボランティアやNPO環境パートナーシップいわて、海浜植物等の専門家である岩手県立大学/島田直明教授らの指導・協力によって「ハマボウフウ研究会」設立
  • 2018年、釜石東中学校の総合学習授業で「地域の植物を学び育て継ぐ」という一連の学習カリキュラムへの導入が実現し、以降、地元の中学生へと受け継がれている
  • 2019年の根浜シーサイドオープン時には、キャンプ場のサブネームが「はまなす」と名付けられ、地域活動の大きな活力となった。こうした活動の流れを土台に、2021年に「根浜ハマナスプロジェクト実行委員会」が組織された

    (本プロジェクトは化粧品メーカー、ロクシタングループの支援によって実現し、Civic Force東日本大震災「NPOパートナー協働事業」の一環として実施しています)

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