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東日本大震災 3 11を忘れない

3.11 から14年 私たちが今できることを 

2011年3月11日の東日本大震災から今日で14年が経ちます。甚大な被害を受けた東北の被災地は各地で復興が進み、まちの様子は大きく変わっています。一方、現在私たちが緊急支援活動を行っている岩手県大船渡市の山林火災の被災地では、ようやく鎮火されたものの200棟以上の建物が被害にあい、3.11で被災した人が再び避難生活を強いられました。【Civic Forceの緊急支援活動とスタッフからのメッセージ

また、14年前の福島第一原子力発電所の事故によって放射性物質が飛散し、広く避難指示が出された福島県では、震災から約1年後の時点で16万5,000人ほどが県内外へ避難。除染などが進み、多くの地域で避難指示が解除されてきましたが、今も2万5,000人以上が避難生活を続けています。国は希望するすべての人が2020年代に帰還することを目指して、除染やインフラの整備、産業の再生などを進めていますが、廃炉の問題や人口減少などたくさんの課題を抱えています。


Civic ForceのNPOパートナー協働事業では、「コミュニティ再生」「福島・保養支援」「記憶の伝承」の3つを軸に、引き続き将来を担う若い世代とともに被災地域の復興を後押しする取り組みを応援しています。3月から始まる2団体との協働事業について以下にお知らせします。また、帰還困難区域に指定されている福島県大熊町で活動する団体や岩手県大槌町を拠点に伝承に取り組むNPOなどとの協働事業も開始予定です。詳しくは近日中にHPで公開します。

海の見える命の森実行委員会

3.11追悼セレモニーの開催をサポート

宮城県北東部の三陸海岸に位置する南三陸町。志津川湾と市街地を一望できる「海の見える命の森」は、震災後、木々が鬱蒼と生い茂る森を切り開いて整備されました。地域の有志やボランティアらによって散策路やトイレ、かまど、避難場所として活用できる小屋などがつくられ、自然体験学習や災害について学べる場となっています。高台には祈念碑や「南三陸大仏」などが設置され、震災で亡くなった人に祈りを捧げる慰霊の場としても定着しつつあります。世代を超えて震災の教訓を伝えていく役割を果たすこの森を後世に残していくため、NPOパートナー協働事業では、同会が実施する「3.11 海の見える命の森 追悼セレモニー」の開催をサポートします。

Team大川 未来を拓くネットワーク

もう一度、若者の笑顔があふれる場所に

東日本大震災の津波で児童や教職員ら84人が犠牲になった宮城県石巻市立大川小学校。卒業生らが2022年、任意団体「Team大川 未来を拓くネットワーク」を立ち上げ、地域住民が集まるコミュニティ拠点や全国からの来訪者との交流の場をつくっています。代表の只野哲也さんは、当時5年生で避難中に助かった4人の生徒のうちの1人。震災後、地元の若者らと解体が危惧されていた校舎を残すために尽力し、現在は「大川小学校を悲しいだけの場所にしたくない」と、イベントやワークショップ、学校近くの賃貸借地の整備、大川小学校ガイドなどの活動を続け、新たなコミュニティづくりへの想いを発信しています。

地域の少子高齢化が進む中、NPOパートナー協働事業では、3.11の教訓を伝える伝承活動に、若い世代の参画が増えてきた今こそ、その活動の基盤を支える支援を開始します。そして、子どもの命を真ん中に置いた災害に強い社会の実現を目指します。

また、「3.11」を想うきっかけの一つとして、Civic Forceは今年、「3.11 東北、推しスポット大賞」を実施しました。募集期間中の2024年12月20日から2025年2月2日までの間に、200件近くの写真とエピソードが寄せられ、厳正な審査の結果、最優秀賞2作品を含む計32作品を選出しました。

今回の企画は、東日本大震災から14年の節目に、もう一度、被災地やその復旧・復興について皆様と一緒に考えるとともに、災害の教訓を後世に伝え、社会全体で自助・共助の力を高めていく目的で実施しました。結果に反映しきれなかった作品も多々ございますが、過去に被災を経験した方や今も故郷を思いながら避難生活をおくる方、ずっと被災地や誰かのことを思い続けている支援者の方、自助・共助の取り組みに力を入れている方など写真と文章を通じて全国各地で暮らす皆様のさまざまな想いを垣間見ることができ、私たちスタッフにとって、大変感慨深い、重みのある企画となりました。今回皆様から頂戴した学びをこれからどのように生かしていくか、検討していく予定です。

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