【大船渡山林火災】発災からまもなく5カ月 「綾里地区の仮設住宅であおぞらお茶っこ」
平成以降、国内最大規模の被災となった岩手県大船渡市の山林火災は、発災からまもなく5カ月となります。被災者らは、最長3カ月余りの避難所生活を余儀なくされました。その後、建設型応急仮設住宅が蛸ノ浦、綾里地区で完成し、現在、26世帯が入居しています。
Civic Force(シビック フォース)は、発災直後の2月28日からはスタッフ1人が現地に入り、避難所の環境改善などに取り組んできました。(過去の支援活動の様子はこちら)現在は仮設住宅での支援を続けていて、先月は気仙地区広域学生奉仕団と三陸防災減災研究所とともに、蛸ノ浦地区で初めてのサロン活動となる「お茶っこ」を行いました。
もう1か所の綾里地区でも住民たちが交流できる場所を作りたいと、7月13日に 「あおぞらお茶っこin綾里」を開催しました。


前日のひんやりとした空気から一転、夏らしい陽射しが降り注ぐなか、 まず、広域学生奉仕団の高校生が中心となって大船渡市内で買い出しをした後、 仮設住宅に向かいました。 今回、団長の金野恵人さんに声をかけられて初めて参加する高校生もいて、 午後1時ごろからテーブルなどを設置しました。
午後1時半ごろからは、「花植えするって書いたチラシを見た」と言って笑顔で集まってきた 住民6人と高校生3人が、花を植え始めました。 手袋や頬かむりをして作業した住民らは 「この花とあの花を合わせたらキレイでねぇの」などと声を掛け合いながら あっという間にプランターに花を植えていきました。


参加者の中には、燃えてしまった自宅の庭で育てていた花が無事で、 仮設住宅の玄関先に植え替えて育てている方もいて、参加したCivic Forceのスタッフは、 「皆さん、心を癒やす花が本当に大好きなんだな」と感じていました。 また、「水をやるじょうろが燃えてなくなった。これを機に買うか…」といった会話を聞き、 被災前の日常で行っていたことを再びやり始めることは 被災後の生活においてとても大切なことだとも気づきました。

花植えがひと段落すると、みんなでお茶のみです。 今回は、綾里地区で被災して地元から離れて暮らしている方も参加し、その後の生活や仮設での 暮らしぶりを話したり お互いの近況を確かたりするなど貴重な時間となりました。 また、なかなか進まない解体や 数年ぶりに復活する綾里地区の夏祭りなど話題は尽きませんでした。 さらに、今回、初めて参加した高校生のひとりが大船渡の出身ということが分かると、 地区の児童数の減少や昔の話など 地元の若者だからこそ生まれた話題等にも花を咲かせていました。 こちらには、綾里地区の三地区で被災した方が入居しており、 被災前から顔は知っていても集会所がなくそれぞれ仕事をしているためか これまで仮設住宅で話す機会はあまりなかったそうで、 今回の「お茶っこ」で、顔を合わせてしゃべるのは久しぶりだったようです。


奉仕団の高校生らは火災の現場にも立ち寄り、その後、振り返りと今後の活動について打ち合わせをして解散しました。 初参加した高校生は、 「楽しかったしまた参加したい。地元にいても知らなかったことや、 現地の様子を知る貴重な機会になった」と話しました。 今後、サロン活動の支援のほかに、 山林火災の「いま」を知る企画などもやってみたいということです。

次回の「あおぞらお茶っこ」は、暑さが厳しい8月は見送り、 環境が整いしだい蛸ノ浦と綾里地区の仮設住宅でそれぞれ実施する予定です。 Civic Forceでは、今後も地元の若い人たちの活動や、 仮設住宅での人と人とが繋がる場づくりをサポートしていきます。
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