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アジアに展開する

2012/12/11

【フィリピン台風支援レポート1】収穫間近のバナナ農園を直撃

12月4日から6日にかけてフィリピン南部に上陸した台風24号の影響で、各地で洪水、地滑り、鉄砲水が発生し、10数万人の人々が避難所生活を続けているフィリピンに対し、Civic Forceは、12月9日から、最も被害の大きかったミンダナオ島にスタッフ1人を派遣し、緊急支援物資を配布します。

事業実施に当たっては、日頃から緊急災害時の連携体制をとっていたアジアパシフィック アライアンスメンバーで、現地NGO団体「CDRC(Citizens’Disaster Response Center)」やその関係機関・ボランティアと協力します。
 
以下は、9日に成田空港を出発し、マニラ経由でミンダナオ島に派遣された有澤孝治からのレポートです。
 
 
==現地レポート=========
 

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12月10日、フィリピン南部ミンダナオ島南東部のCompostela Valley(コンポステラバレー)州を訪問しました。ここは、日本でもよく見かける「フィリピン産バナナ」の産地で、実は日本人にも馴染みの深い場所です。でも、今回の台風の影響で、あたり一面バナナ畑だったはずの場所は、無残な姿と化していました。

もう少しで収穫するタイミングだったところを襲った今回の台風。バナナの収穫を頼りにする農家の方々にとっては大打撃です。
 
「フィリピンと言えば台風」というイメージがあるかと思いますが、ここコンポステラバレーを含むミンダナオ島・南部のダバオ地域は、台風がめったに来ない地域で、「台風が来ている」と聞いていても、この地域の人にとっては“他人事”だったそうです。
 

resizeフィリピン3.jpg避難所に支援物資をもらいに来ていたアルセニアさん(53歳、写真左)は、9人の子どもを持つ大家族のお母さんです。今回の台風について「家にテレビがなく、ラジオも電池が切れていて情報が全くなく、台風が来ることは知らなかった」と言います。農家であるアルセニアさんは、台風が上陸したときは早朝で家にいて、家の中で雨をしのいでいましたが、強風で家の屋根が飛ばされてしまったため、今はビニールシートでつくった仮の家で暮らしています。「台風で失ったのは家だけではない。台風が来た際に別の家に住んでいた孫を3人もなくしてしまった。1人は未だ行方不明で、探している」と涙ながらに語ってくれました。

 
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また、道端では支援を待つ人々がいたるところに看板をつくって、食糧支援が来るのを今か今かと待っていました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
明日は、被害の状況と共に緊急支援物資の配布状況についてお伝えします。
 
(報告:有澤孝治)

 

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23万人もの人々が被災したフィリピンの台風支援に対して、皆さまのご支援を賜りたく、指定寄付口座をご案内致します。

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