災害支援のプロフェッショナル Civic Force(シビックフォース)

HOME ニュース 被災地を支援する 【プレスリリース】東北から世界へ―2014年3月、東北のNPOが南仏プロヴァンスで出店

ニュース

被災地を支援する

2013/11/05

【プレスリリース】東北から世界へ―2014年3月、東北のNPOが南仏プロヴァンスで出店

本日、プレスリリースを発表しました。内容は以下のとおりです。

================================

報道関係各位                                                                

2013年11月5日

ロクシタン×ネットワークオレンジ×Civic Force

『東北マルシェ』&起業家コンテスト

「ほどーる」が優勝

2014年3月、マルシェの本場南仏プロヴァンスで研修

国内大規模災害支援活動を専門に行う民間の連携機関「公益社団法人Civic Force(シビックフォース)」(東京都千代田区、代表理事:大西健丞)は、東日本大震災・中長期復興支援事業の一環で、「ロクシタンジャポン株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長:鷹野志穂)を含むロクシタングループ(本社:フランス)」と、「特定非営利活動法人ネットワークオレンジ(宮城県気仙沼市、代表:小野寺美厚)」とともに、10月19-20日、宮城県気仙沼市で第3回「東北マルシェ™」及び「起業家コンテスト」を開催し、約1600人が集まりました。11月4日には、コンテストの受賞者が発表され、2014年3月にフランスで実施されるマルシェと展示会に参加する団体が決定しました。コンテスト及び受賞の内容は以下のとおりです。報道関係者の皆様におかれましては「東北初・世界に向けた活動のひとつとして、積極的な取材のほど、何卒よろしくお願いいたします。

【東北マルシェ起業家コンテスト】

■日時:10月20日(日)9:00~14:00  

■場所:ネットワークオレンジ事務所(宮城県気仙沼市)

■コンペ対象団体:「東北マルシェ™」に参加した24団体のうち、来場者投票と審査員による審査合計得点の上位7団体(復康フットサロン「よつば」、ほどーる、パワーストーングリーン、株式会社カネダイ、NPO法人ピースジャム、株式会社四戸、おぢゃのみ工房「子葉輝[つばき])

■審査:上位7団体のうち、社会性・新規性・実現可能性・収益性などを審査基準に、5名の審査員が審査。

■特典:最優秀・準優勝・3位の3者には、自立につながる「起業支援金」(30万円)が贈られるほか、優勝者は2名、準優勝は1名がフランスで出店するなどさらなる学びの機会が授与されます。

【優勝・準優勝団体とコメント】

resizeDSC07341.jpg

■優勝:ほどーる(被災を免れた着物布を使った和小物を製造・販売。ほどーるは気仙沼の方言で「あったまる」の意)

「津波で被災しましたが、応援してくれた人たちへの恩返しがしたくて、唯一被災を免れた蔵にあった着物を使って和小物を作り始めました。事前ワークショップは、pop講座など何も分からない私たちにとって貴重な学びの機会でした。今回の受賞は本当にビックリ。フランスの人が私たちの作品をどう思うか、不安と期待でいっぱいです」

resizeDSC07336.jpg

■準優勝:株式会社カネダイ(震災後、気仙沼の復興屋台村にカニ専門店を出店。国内有数のカニむき身加工会社)

「震災前は、丸ずわいがになどを全国に卸していましたが、震災で工場・倉庫を失い本社も全壊。売上は2割まで落ち込みましたが、仮設店舗への出店を機に東京などでも販売できるようになり、今後拡大を続けたいと思っています。ロクシタンは目標にしていた企業の一つ。フランスで学べることはすべて吸収したいです」

■3位:該当者なし

 

東北マルシェ会場.JPG「東北マルシェ」とは…

「東北マルシェ™」は、東日本大震災後の2011年11月、ネットワークオレンジとCivic Forceとの協働事業によって気仙沼市で初めて開催された復興イベント。「震災前より魅力的な街づくり」を目指して、甚大な被害を受けた三陸沿岸の商店主らに出店の機会を提供し、1,000人以上を集客。出店者は、事前に実施される講習会でビジネスの組み立てや検証、売り上げ目標の設定などを行う点に特徴があります。翌年8月に実施した2回目の東北マルシェでも、約3,600人が集まり、復興まちづくりイベントとしても注目されました。

DSC06936.JPG

今回の「東北マルシェ™」は、「地域の人々と今年も開催したい」というネットワークオレンジの願いと、「被災地のために当社ならではのサポートを」と考えるロクシタンとの思いが一致し、それをCivic Forceがコーディネートすることで実現しました。これまでの取り組みを進化させるべく、マルシェの翌日には、起業家コンテストを開催し上位入賞者に「起業支援金」を授与します。そして、その資金で起業や事業再起につなげてもらうほか、入賞団体はロクシタン設立の地である南仏プロヴァンスに招待し、本場マルシェでの出店などを予定しています。

 

DSC06994.JPG被災した生産者の多くが、店を失うなど厳しい環境下で不安を抱えるなか、東北マルシェは、生産者の課題解決と新たなビジネスを立ち上げていく上で役立つビジネス手法を伝え、前へ進むためのパワーを与えています。復興後に新たに立ち上がった団体や被災した店を立て直すために出店する商店など、各出店者たちの並々ならぬ思いが詰まった「東北マルシェ」。 次は、フランス出店に向けた取り組みにご注目ください。

 

 

■各団体について

特定非営利活動法人ネットワークオレンジについて:

「障がいのある人も、障がいのない人も、みんながまちづくりの主役だ!!」をスローガンに2003年に宮城県気仙沼市で設立(2007年にNPO法人化)。宮城県指定障害福祉サービス事業や「障がい者のクロネコメール便配達事業」業務委託、グループ・ケアホームの開所など、これまでの福祉の枠にとらわれない自由な発想で、障がい児・者の社会参加支援を展開し、2009年には小野寺美厚代表が、「ソーシャルアントレプレナー大賞」を受賞するなど社会起業家として注目を集める。2011年3月11日の東日本大震災で被災し、一時事業を中断せざるを得なかったが、同年11月に初めて「共に創ろう!東北マルシェ」を開催以降、地域のまちづくり事業を推進中。

ロクシタンジャポン株式会社を含むロクシタングループについて:

フランス、プロヴァンスのライフスタイルを提案するコスメティックブランド「ロクシタン」は、植物原料を主原料に化粧品・芳香剤などの製造・販売ならびにカフェを運営しているブランドです。ロクシタンジャポン株式会社は「ロクシタン」を日本で事業運営する企業。また、ロクシタン基金は、2006年10月12日のWorld Sight Day(世界視覚デー)に創設され、ブルキナファソにおけるフェアトレードシステムの構築や学習センターの設置、インドの若者2万人のための眼病治療プログラムへの資金援助、失明予防に取り組む国際NGOへのサポートなど感覚機能障害を持つ人々に焦点を当てた支援を続けている。

公益社団法人Civic Forceについて

国内の大規模災害を支援するプロフェッショナルチームです。企業や行政、NGOとの連携を活かして、かつてないスピードで質の高い支援を提供します。東日本大震災では、平時からの準備により、大震災発生翌日から現地入りし、大規模な支援物資の調達・配送やお風呂の設営事業、離島への大型カーフェリーの就航のほか、NGOと連携し、心のケアや高齢者の健康管理、外国人支援のほか、女性に対するケアなどの活動を東北全土で展開。2013年10月現在、「中長期復興支援事業」を実施中。これらの活動に対して、現在、個人・法人から約18億円のご寄付をいただいています。

 

◆本件に関する問い合わせ先: 公益社団法人Civic Force 担当:新海

TEL: 03-5213-4930 FAX: 03-5213-4929、Email: pr@civic-force.org

URL: http://civic-force.org/