ネパール中部で、4月25日午前11時56分(日本時間午後3時11分)頃、マグニチュード7.8の強い地震が発生しました。この地震による被災者数は800万人を超えるとの報道もあり、建物の倒壊や地割れなどの甚大な被害が伝えられたことから、アジアパシフィックアライアンス(A-PAD)は、12人の緊急支援チームを急遽派遣しました。
現地到着後、4月28日午後には、約10人ががれきの下に取り残されたとされるカトマンズ市内のビル崩壊現場で、レスキューチームが災害救助犬による探索活動を開始しました。すでに重機によるがれき撤去が開始されていた現場では、いったん重機の稼働を中断し、合同チームのハンドラーが、災害救助犬の夢之丞、ハルクとともに、がれきが積み重なる足場の悪い中、慎重に探索しました。残念ながら生存者の発見には至りませんでしたが、レスキューチームは、さらにエリアを広げて捜索・救難活動を続けていく予定です。
チームは、本日29日も朝から、カトマンズ郊外の約1,400人が死亡したとされる地域に展開し、捜索・救助活動を続ける予定です。また、被災者に対する緊急支援物資の配布や医療支援などの活動も実施する予定で、そのための準備を進めています。
現地では、ビニールシートの下で雨をしのぐ被災者たちも多い中、時に激しくなる雨で地面はぬかるみとなり、被災者がかろうじて持ち出した身の回りの品がずぶぬれとなるような悲惨な状況が続いています。
被災現場での緊急支援活動については、随時
A-PADのホームページ等でお知らせしています。ネパールの地震被災者のため、皆さまの温かいご支援をよろしくお願いいたします。