観光名所として多くの人々を魅了してきたネパールの首都カトマンズ。25日に発生した地震により、カトマンズ市内のダルバール広場(Durbar Square)の中心に位置していた9階建てのダラハラ塔が全壊したほか、寺院や赤レンガ造りの町並みは一変しました。赤レンガの建物は3階、4階建てが多く、横揺れの地震により3~4階部分が崩れ落ちた建物、1階部分の崩壊、そして建物の全壊と大きな被害が見受けられました。
倒壊した赤レンガと土が隙間を埋めつくし、スコップやバールでの掘りおこし作業への足かせとなりました。合同チームは警察からの情報や独自の聞き取り調査をもとに捜索場所を選定。30日午後には倒壊した建物に住んでいた母親からの情報を元に不明者の捜索を警察官等と30人ほどでガレキの撤去、掘りおこし作業を実施しました。
捜索は家族や周辺住民が大勢見守る中行われ、災害救助犬の出す合図を待っていました。住民たちの期待を一身に背負った2匹はがれきの山の中を嗅ぎまわり、手がかりをつかもうと尽くしました。残念ながら不明者の発見には至りませんでした。
しかし、その後も周辺の建物倒壊現場での捜索活動を継続。他国から多くの支援が入っていますが、広範囲、大規模に住宅が倒壊しており、不明者の捜索には未だ時間を要します。狭い路地の先にある住宅密集地では地震発生から5日が経った今もがれきが1つも撤去されていない状況が続いています。
合同チームでは、ネパール政府、警察、国際機関と連携を図りながら情報収集に努めるとともに、救助犬を活用した捜索活動を継続してまいります。
ネパールの被災者へ、引き続き皆様のあたたかいご支援をよろしくお願いします。
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