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2017/05/03

【夢を応援プロジェクト】「春から社会人になりました」ー卒業生からのメッセージ①

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東日本大震災で被災した岩手・宮城・福島3県の学生を、奨学金制度と教育プログラムでサポートする「夢を応援プロジェクト」。2011年9月から1人あたり月額3万円の奨学金を支給しています。

このたび、2017年3月をもって奨学金の受給を終了した卒業生からメッセージが届きましたので、その一部をご紹介します。彼らの多くは、苦しい時期を乗り越え、春から社会人や大学院生などとして新たな一歩を踏み出しています。(2017年5月1日現在)

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「管理栄養士として病院で働いています」―福島県出身/女性22歳

津波で家をなくし、3人兄弟の長女だった私は、高校卒業後、就職して働こうと考えていました。でも「大学でやりたいことをしなさい」と両親に言ってもらい、大学へ進学。この春からは管理栄養士として宮城県の病院に就職することができました。将来の夢に向けた一歩をふみだすことができたのは、支えてくれた家族や夢を応援プロジェクトの皆さんのおかげです。

 

「後輩たちの夢を応援できる大人に」―宮城県出身女性22歳

3月に大学を卒業し、4月から障がい者支援の事業所で働いています。大学では幼稚園教諭、保育士、社会福祉士の資格を取り、現在は受験したばかりの社会福祉士の合格発表を待っているところです。これらの資格を生かして働き、今後は夢を応援基金の募金箱に少しずつ恩返しをしながら、後輩たちの夢を応援できる大人になれるよう努力していきたいです。

 

「助産師として同じ経験をした母子を支えたい」―岩手県出身女性22歳

大学で助産師の資格をとり、この春から宮城県の病院で働いています。大学4年間は、勉強と実習だらけの必死の毎日でしたが、親の気持ちや母子の絆を学びました。死別した親のことを考える辛い時間でもありましたが、同じような体験をした母子にかかわれるこの夢を選択し、この職につけたことを誇りに思います。

 

「可能性を広げてくれた基金に感謝」―福島県出身/男性/22歳

高校生のころに東日本大震災を経験したことで、被災地の復興や社会基盤の整備に関心を持つようになり建設関係の道に進むことを決めました。被災した直後は、経済的な面から大学進学をあきらめ就職も考えていましたが、夢を応援基金のおかげで大学へ進学でき、自分の可能性を大きく広げることができました。現在大学院に進み目標に向かってさらに頑張っています。

 

「憧れのグランドスタッフに」―宮城県出身女性22歳

6年前の震災直後、まさか大学に行けるとは思いもしませんでした。でも皆さまのご支援のおかげで4年間大学に通うことができ、春から憧れだったグランドスタッフとして成田国際空港で働いています。仕事に励み、社会に貢献していくことで、応援してくれた皆さんに少しでも恩返しができればと思います。

 

忘れられない“安堵感”―宮城県出身男性22歳

高校1年生のときに被災し、「この先どうなるのか」と不安でたまりませんでした。そんななか、当時の担任の先生から夢を応援基金を紹介され、将来への道筋がついた日の安堵感は今でも鮮明に覚えています。春からは地元の金融機関で働いていますが、今の私があるのは高校・大学と充実した学生生活を過ごすことができたおかげです。