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2018/08/02

【夢を応援プロジェクト】夏休み宿泊研修、今年は大分県日田市へ

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東日本大震災で被災した高校生・大学生のための奨学金プログラム「夢を応援プロジェクト」では、毎年夏、奨学生向けの特別教育プログラムを実施しています。

今年は、8月1日から6日間、1年前の豪雨の被災地である大分県日田市で実施しています。東北から参加した3人の奨学生(大学生)を受け入れてくれたのは、日田市災害ボランティアセンターの運営をサポートしてきた「ひちくボランティアセンター」(Civic Force「NPOパートナー協働事業」連携先)です。

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大規模な土砂崩れの現場へ

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街の中を勢いよく流れる茶色い濁流、幾重にも積み重なる大量の流木・・・プログラム初日、ひちくボランティアセンターの松永鎌矢さんは、奨学生たちに豪雨被害の映像を見せました。そのすさまじさたるや、思わず声が出る場面もありました。

2017年7月、日田市小野地区は豪雨の影響で大規模な土砂崩れが発生し、道路や川が寸断され、多くの住宅が浸水。県道や川の護岸工事が進められていますが、1年以上経った今も100人近くが公営住宅やみなし仮設住宅に身を寄せています。松永さんからは、当時、土砂崩れの風圧で消防団の方が1人亡くなったことも知らされました。

「実際にこの場所に行ってみましょう」。松永さんとともに、大規模な土砂崩れが起きた現場に行った奨学生たちは、今も土砂崩れの爪痕が残る現場をだまって見つめていました。途中、建物の修復作業を行う真っ黒に日焼けした男性が「運が悪かったと思うしかない」とつぶやく声も聞きました。

他方、この地区は、小鹿田焼や日田焼などの焼物が盛んで、窯元がたくさん集まっている集落があります。また、美しい棚田や灯ろうの祭「千年あかり」など観光名所になっている場所があり、奨学生たちは被災から1年が経った町の「過去」と「今」の両方を見ながら、そこで暮らす人々に思いを馳せました。

 

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日田の子どもたちと「巨大シャボン玉」づくり

翌2日目、学生たちは夏休み中の子どもたちが集まる小野公民館を訪問しました。

この日は、地域の先生や企業OBなどが夏休みの宿題や読書、工作などをサポートする公民館主催のプログラム期間中で、奨学生たちも宿題を手伝ったりプリントの丸つけなどをしました。子どもたちはとても人懐っこく、「先生!先生!」とかけよってきて、すぐに奨学生たちと打ち解けていました。

勉強の後は、「巨大シャボン玉つくり」に挑戦したり、山から切り出した竹で流しそうめんのランチを用意するなど、日田の子どもたちと一緒に楽しい時間を過ごしました。

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