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被災地を支援する

2012/07/24

【続報】九州北部豪雨支援について(5)

土砂崩れや家屋の損壊、床上・床下浸水など甚大な被害が発生している九州北部の豪雨災害に対し、Civic Forceは、現在、被災地で活動する「被災地NGO協働センター」や、特に大きな被害を受けた大分県竹田市や日田市、中津市、湯布院町、熊本などで支援活動を展開中の地元団体「レスキューサポート九州」を通じた支援活動を行っています。

以下は、「被災地NGO協働センター」の「KOBE足湯隊」として、大分県と熊本県で活動するボランティアの方2名からのレポートです。被災地NGO協働センターは、阪神淡路大震災以来、国内外で築いてきた多様なネットワークを生かして県外からボランティアを派遣したり、ボランティアセンターの受け入れ態勢強化に取り組んでいます。

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■7/22 大分県竹田市派遣活動報告(KOBE足湯隊・堀井さん)

8時から竹田市総合運動公園のボランティアセンターで朝のミーティングがあり、10時頃から現場に入りました。ボラセンのすぐそばの玉来地区のお宅で、家の周りと庭の泥出しが主な内容です。作業時は晴れていて、隣の道路にたまった土砂が乾いて、時折砂が巻き上げられるような中での作業でした。大きな家の周りに泥が30cmくらい延々と積もっていて、人数がいなかったら何ともならないだろうな、と思いました。スコップで泥を台車に詰め、捨てにいくという作業をとにかく繰り返していました。

ボランティアに来ているのは、九州の方が多いようですが、堺から来て1週間続けているという方もいました。また、年代は高校生から70歳を過ぎた方まで様々でした。ただ、これは休日だけのことのようで、平日は若い人がなかなか集まらず、そもそも全体の人数も足りないということでした。なので、「今日は若い人がたくさんいて、はかどるなぁ」という声が聞こえてきました。

14時頃には、片付けられる泥はほとんど片付けて、今日の作業を終えました。作業最中は気づかなかったのですが、終わってみると、泥捨て場は山になっていて、家の周りはスッキリし片付いていました。家の方も、「もうすぐ全部片付く」とおっしゃっていました。でも、1階がすべて浸水して、テレビや仏壇などすべて流されてしまっていて、ただ片付けるだけの問題でもなさそうです。「ここは昔、一等地だったんですよ。でも、こうなってしまっては全部ダメ」と、ため息混じりにおっしゃっていました。

 

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■7/22熊本県阿蘇市派遣活動報告(KOBE足湯隊・石川さん)

土石流の被害を受けた山のふもとの民家の泥だし作業を行いました。パワーショベル三台、トラック二台、人員20人前後を動員し、大きなところは機械に任せ、人力で庭の機械では届かないところの泥だしを行いました。シャベルで掘り、何ヵ所かにまとめ、パワーショベルに一気に持っていってもらいました。基本的にその作業の繰り返しでした。

午後からは泥だし作業を行う予定でしたが、雨が降りだしたため作業は中止となり足湯を行うことになりました。足湯を

行うことになった立野小学校では、30人程の方が避難されていました。全体的に高齢者が多く、子供も8人ぐらいいました。全体として二時間で8人の方の足湯を行いました。18時まで行う予定でしたが夕食時と重なり、足湯に来られる方も少なくなったので17時に終了しました。昨日の足湯で要領はつかめたのである程度スムーズにはできました。足湯のなかでは、「自分の家に帰りたくない。土石流で流された上の家を見ると、震えが止まらない」とおっしゃる女性もいて、改めて今回の水害の恐ろしさを感じました。

初日に引き続きとても大変な作業でした。今日は、学生ボランティア組織のIVUSAの方たちと作業を行い、勉強になることもたくさんありました。現場の民家に住んでいらっしゃる方とお話をすることができ、「自分の家より上の家は全部流されてしまった。今回は助かったが、次は自分たちが一番上だから、土砂崩れが怖い」と言う声を聞きました。

全体として、一人がどれだけ頑張るかではなく、どれだけの人が作業に関わってくれるかが重要なのだと思いました。また、お昼ご飯を近くの家の方にカレーと唐揚げをいただきました。おいしくて、温かくて涙が出ました。調子にのって二杯もいただきました。総じて、人のつながりを大きく感じた二日間でした。

協力してくださったみなさん、本当にありがとうございました。

 

resize耶馬溪町製材所などが全て流され跡形も無い.jpg

大分県・耶馬溪町にある製材所などが流出 (撮影:レスキューサポート九州)

 

 

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