「外来患者の待合室として利用します」 ―鹿児島の病院にテントを貸与
新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)が始まってから、早くも1年近くが経ちます。「切迫する医療現場の状況を改善し、最前線で働く皆さんをサポートしたい」。その思いからシビックフォースは、2020年2月から空飛ぶ捜索医療団ARROWSの一員として、病院や福祉施設への支援活動を続けています。
年末年始のクラスター対応に続き、今月12日、空飛ぶ捜索医療団は鹿児島市の米盛病院の依頼を受けて、エマージェンシーテント2張を貸与しました(写真)。また、13日には佐賀県の病院にトレーラー1台を貸与しました。
米盛病院の関係者は、テントについて「まずは外来患者の待合室として運用します。これまでは病院の外にバスを設置して利用していましたが、寒かったり通路が狭かったり何かと問題があったため、しばらくはこのテントが大いに役立ちそうです」と話してくれました。
空飛ぶ捜索医療団では、これまでも関西や九州の病院に複数のテントやトレーラーを貸与してきましたが、主に外来患者などが病院に入る前に発熱状況や緊急度などを判断する「トリアージ(隔離)」のスペースなどとして活用されています。院内感染を防ぐ目的で、協定を締結する病院などからの依頼を受けて無償貸与しています。緊急度やニーズに応じて、搬出・設置から内部の整備、ポータブルレントゲンや空気清浄機の貸与までの支援を合わせて行うこともあります。病院からは「地域の医療体制を守る点で大きな意味がある」と重宝されています。
シビックフォースのテントやトレーラーは、2011年の東日本大震災以降、各地の災害の被災地で利用されています。これまでの活用事例について、詳しくはこちらをご覧ください。
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