豪雨被害から1カ月 “緊急期”が続く被災地の今
能登半島を襲った記録的な豪雨から1カ月が経ちました。元日の能登半島地震後、復旧・復興の途上にあった奥能登地方は、再び大規模な水害に見舞われ、仮設住宅も浸水被害にあいました。
今も流木や土砂が残ったままの地域も多くありますが、自治体の人手不足などで調査が進んでおらず、正確な被害棟数はわかっていません。
Civic Forceは、物資のオンラインマッチングプラットフォーム「Good Links」を通じて、輪島市や珠洲市、能登町などで泥出しや清掃などの活動を続ける被災者やボランティアの皆さんをサポートしています。
これまでに届けた物資は、Tシャツや下着、靴下、マスク、毛布、長靴、シャンプー・ボディソープ、スコップ、モップ、殺菌消毒剤、ブルーシートなど、泥出しや清掃に必要なアイテムのほか、断水が続く中、非常用トイレや高圧洗浄機などの資機材を無料レンタルする取り組みも続けています。豪雨後、8団体に33アイテム・508点の物資を届けましたが、被災した地域ではまだまだ支援の手が足りません。
豪雨後、石川県野々市市の倉庫を拠点に輪島市釜屋谷や町野、門前、珠洲市若山などに物資を届けてきたNPO法人こねこサポーターさんによれば、「各地域の保護猫施設を配布拠点にしてペット連れの被災者の皆さんだけでなく、公民館などに物資をとりにこれない高齢者の方などにもお配りしている。今は防寒対策の衣類や洗濯できない人へ、さらに下着などのニーズがある」と言います。
私たちは寄せられるニーズに応じて、今日も企業から提供いただいた物資や、九州・佐賀の倉庫などから必要な物資を被災地に送り届けています。
Civic Forceでは物資支援と並行して、独自復興支援プログラム「NPOパートナー協働事業」を開始しています。元日の地震後から続けてきた4団体との協働事業のほか、豪雨被害の被災地で復旧に尽力する団体の活動を資金面から後押ししています。9月からは一般社団法人おもやいとの連携事業がスタート。輪島市、珠洲市、能登町の避難所や仮設住宅、在宅で暮らす被災者の皆さんに必要な物資を届けたり、泥かきの手伝いをしたり、被災したみなさんのニーズに応えながら、支援が届いていない地域にもボランティアを派遣しています。
このほか被災家屋の床や壁の撤去、床下乾燥などの応急対応を行いながらくらしの再建をサポートする団体、子どもたちの居場所づくりやストレスケアなどに取り組む団体との協働プロジェクトもスタートする予定です。
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