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2014/12/19

【フィリピン台風22号】サマール島1037世帯に緊急支援物資を配布

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フィリピンでは、12月6日に発生した台風22号の影響で、これまでに27人が亡くなり、サマール島の一部の地域で家屋が倒壊するなどの被害が出ています。

 
甚大な被害に備えて緊急支援活動の準備を進めていた、フィリピンのパートナー団体「CDRC(Citizens' Disaster Response Center)」は、ボランティアなどと協力して、首都マニラを中心に物資の買い付けを実施しました。また、被災地で世帯ごとに配りやすいよう小分けする“パッキング”の作業が、昼夜を問わず続けられました。“パッキング”した支援物資の中身は、米やムング豆、食用油、乾燥魚、いわしの缶詰などの食料やスリーピングマット、ブランケット、衛生用品など。
 
これらの物資は、12月14、15日にウェスタンサマール州のピナバックダオ市のマダルノ地区と、ビリアレアル市の4地区の合わせて1037世帯に配布されました。
 
現地を訪問したCivic Forceの新城卓によれば「特に被害が大きかったサン・ラファエロ地区では、倒壊した家屋が多く見られ、被災した人の多くは家の修繕作業に追われていた。アクセスの悪い地域では、未だに電気が復旧していないところも多い」と引き続き支援の必要性を訴えています。他方、昨年11月に大きな被害があり、今回もさらなる打撃が予想されたタクロバンやオルモックでは、特に大きな混乱もなく、通常通りレストランや露店などが営業しています。
 
なお、シビックフォース代表理事兼一般社団法人アジアパシフィックアライアンス(A-PAD)CEOの大西健丞率いる緊急支援チーム(A-PAD、NPO法人ピースウィンズ・ジャパン、シビックフォースの合同チーム8人と現地の医師1人、災害救助犬2頭)は、甚大な被害を想定し、8日にフィリピンでチャーターしたヘリで、被災地のサマール島へ入り、被害状況を調査したほか、現地の災害対策本部で、州知事などと協議し、支援地域などを調整・協議しました。現在は、被災地で緊急物資の配布活動を行うCDRCを通じた支援を続けています。
 
 
IMG_65472.JPG©CDRC