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被災地を支援する

2016/10/24

【熊本地震】お田植祭から4カ月半、稲刈り実施!ーー通潤橋応援プロジェクト(後編)

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熊本地震とその後の豪雨の影響で、甚大な被害を受けた山都町(上益城郡)で、今年6月に実施された「お田植祭for通潤橋」から4カ月が経ちました。

通潤橋の修復と町の元気を取り戻すために奮闘する地元有志「通潤橋応援プロジェクト」のメンバーは、その後も仕事の合間をぬって企画を練り、8月11日の「山の日」には、初めて「山都DE呑みフェス」を開催しました。会場となった通潤橋道の駅を竹の照明などで彩り、普段とは違う空間を演出。地元の日本酒や焼酎、世界のビール、山都町農家がつくった野菜やおにぎりなどの食べ物を販売し、約300人の来場者に山都町の新しい魅力を伝えるとともに、通潤橋の修復に向けて支援を呼びかけました。

また、8月28日には「通潤用水清掃ボランティア」を実施。一般にも呼びかけたところ、東京からの参加者も集まり、総勢50人で水路がつまらないように草を刈ったり、水路から草を土手にあげるなどの作業を行いました。参加した地元の若手メンバーからは「作業の合間に水路の成り立ちや通潤橋用水路の仕組みを詳しく教えてもらい、貴重な機会になったる」と。何気なく見ていた通潤橋の奥深い歴史と先人の熱い思いを再認識しました。

 

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そして、お田植祭から約4カ月後の10月18日、通潤橋前の棚田に植えたもち米を収穫する「稲刈り」が実施されました。稲刈り会は、本来10月1日に実施する予定でしたが、度重なる台風の雨の影響で田んぼの水が抜けず、稲刈りをするには危険なため延期。ようやく実施することができたそうです。

参加したチームのメンバーは「今夏は例年以上に豪雨が続き、水害で流されたり、ダメになったしまったものもありますが、今日は黄金に実った稲をなんとか無事に収穫することができました」と言います。

収穫したもち米は、10月23日に通潤橋前で開催された「山都町有機物フェア」の餅つきイベントとしてお披露目されました。山都町の有機農産物・加工品が一挙に集まるこのフェアでは、通潤橋応援Tシャツの販売も行われました。

チームメンバーの一人、MARUHACHI FARMの八田祥吾さんは、「橋の修復に向けてまだスタートをきったばかり。橋から放水を見られる日が来るまでには、まだまだ長い年月がかかる。生まれ育った町の歴史や農業の町としての魅力を伝えていくためにも、これからもイベントや収穫祭などを通じて山都町から元気を発信していきたい」と語ってくれました。