災害支援のプロフェッショナル Civic Force(シビックフォース)

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活動報告

緊急即応体制を創る

2014/03/28

「大規模災害時に一人でも多く救うために」、レスキュー訓練に参加

IMG_0258.JPGいつ、どこで発生するかわからない大規模災害。災害が発生した時、一人でも多くの人を救うためには平時からの準備が欠かせません。Civic Forceは3月中旬、緊急時にいち早く被災地に駆けつけ、一人でも多くの人を救うことができるよう、若手スタッフを中心にパートナー団体のレスキュー訓練に参加しました。

Civic Forceのパートナー団体ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)では、約2年前から広島県神石高原町で災害救助犬の育成を続けると同時に、救助犬が発見した負傷者を自分たちの手で救いだせるよう、専門家の指導の下、レスキュー技能を身につけるための訓練に励んでいます。

3日間の訓練では毎日午前中、基礎体力の向上を目的に、腕立て伏せ、腹筋、背筋、懸垂などの上半身を鍛えるトレーニングと、ランニング、膝を浮かせた状態で四つ這いになり、両手両足を使って前方に進む「熊歩き」、しゃがんだままの姿勢で腰を上げずに前に進む「アヒル歩き」などを行い、下半身を強化。そのほか、要救助者の搬送を想定し、2人1組で相手を担いで走るなどのトレーニングをこなしました。

1日目午後の訓練では、様々な状況で要救助者を救出する際に必要となるロープの結び方を習得。8の字結びや2本のロープを結ぶときに使うダブル・フィッシャーマンズノットなど基本的な結び方を習い、場面ごとに最も適した結び方を学びました。また大規模災害が発生した際には、道路状況が悪くなり、被災住民の救助や物資の輸送などが課題となります。訓練では徒歩での被災地入りを視野に、重さ約15キロのリュックを背負い往復10キロの山道を進みました。重い荷物を担ぎながら傾斜の急な坂道を歩くのは困難が伴いますが、参加した7人の隊員たちは息を切らせながら登り切り、全員が無事に完走しました。

2日目には三角巾を使い、止血の仕方や傷口の被覆などに挑戦。実際に2人1組で腕や足、頭などに巻く練習をしました。そのほか、「ロッククライミング中に意識を失い、宙吊りになっている要救助者の救出」を想定した訓練を実施。この訓練では専門家からのアドバイスを受けることなく、隊員たちがこれまで培ってきた技術を駆使し、素早い状況判断で適切な救助方法を導きだし、救助に当たっていました。

IMG_0263.JPG3日目にはロープ1本でできるツリークライミングの方法や、高所からの降下など実践的な訓練を行いました。隊員たちはこれまでにも地震や津波などのほか、川や海での水難救助など現場で必要となる技能を学んできました。様々な状況を想定した訓練を通じて、災害時の混乱した状況の中でも、冷静に判断し、どう安全に人命を救助できるのか考える力を養っています。

Civic ForceではPWJとともに、次の災害での出動に備え、「一刻も早く、一人でも多く」救うため、今後も訓練を継続していきます。