災害支援のプロフェッショナル Civic Force(シビックフォース)

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活動報告

被災地を支援する

手作り風呂設営・運営事業

2011/04/07

4月6日(水) 2つ目の手作り風呂、かけ湯としてご利用になる互いの気遣い

温かいお湯につかると交感神経が働き、新陳代謝を促進し身体にたまった疲労物質や老廃物の排出を助けます。また水圧がかかることによって、血行をよ くする効果もあり、長期化する避難生活において、お風呂は健康を維持するために欠かせないものです。加えて、集団生活をする中で懸念される感染症の発生や 伝染の可能性を低下させる効果もあるとされます。

Civic Forceでは、東京から毎日トラックで資材を送り、現地の大工と地域の皆さんに加えて、東京からの大工さんたちが加わり、週に1度も入浴することができない南三陸町でお風呂づくりを進めています。
4/6は、いよいよ2つ目の手作り風呂の利用を始めました。がれきの撤去からはじめ、完成まで2日かかった荒砥保育園のお風呂です。近くに多くの方が避難生活を送っておられる地域です。

お 風呂のことを聞きつけたおばあちゃん2人が、30分歩いてお越しになり、一番湯につかりました。「みなさん、ありがとう」のひとことを残されて、すっきり したようすでお帰りになられました。本当はみなさんゆっくり湯船につかりたいはずですが、4/6は湯船につかった方はおられなかったようです。浴槽が1つ しかないため、他の利用者を気づかい、かけ湯としてご利用になられました。お互いに支えあい、助け合う三陸地域の方々の思いやりに頭がさがります。

その他、大工さんたちは少し手の空いたところで、500人が暮らす歌津中学校に物置スペースや棚をつくってくださいました。

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4/7からは地元の漁師さんや避難所のボランティアの皆さんが分担して、お風呂の運営を担当してくださいます。

Civic Forceがお願いしている大工チームは手分けしてお風呂の設営を進めます。
災害対策本部と協議して、次は歌津韮の浜地区と歌津寄木地区の被害が少なかった民家の駐車場や庭、畑などのスペースを利用させていただく予定です。これらの民家は現在、近所への物資の配給拠点になっています。